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日刊建設タイムズ社
2017/09/20

【千葉】次期計画の方向性等検討/県農林水産業振興計画懇/産業振興等18分野で構成/新技術などスマート化追加

 県農林水産部はこのほど、「千葉県農林水産業振興計画策定懇談会」(座長・大江靖男千葉大学大学院園芸学研究科教授)の第2回目を千葉市内の県教育会館で開催し、計画の方向性等について検討した。計画体系は前回の懇談会での意見・要望を受けて一部を修正。産業振興と地域振興の2つを柱に、産業振興13分野、地域振興5分野の合計18分野で構成することで固まった。
 産業振興で、新たにロボットやICT等を活用した「農林水産業のスマート化」を追加。地域振興では、内水面漁業を活用した地域振興が追加された。
 今後、懇談会での意見・要望をもとに10月中に計画原案をまとめ、パブリックコメントを実施。その後、県の農政審議会に諮り、年内を目標に計画を策定する。同計画の期間は2018〜21年度の4年間。
 計画の目標では、農業出荷額4500億円(全国第2位)、海面陸揚金額560億円(同第3位)、6次産業の販売金額830億円を目指し、農林漁業者の所得向上を図る。
 産業振興では「国内外の競争に打ち勝つ力強い産地づくり」として、ほ場の集積・集約化などにより生産コストの低減を図る。森林・林業分野では、路網の整備や高性能林業機械の導入を加速することで低コスト作業システムを確立し、適切な森林の整備・保全による森林の多面的機能の発揮を図るとともに、木材の利用を促進するため、原木供給体制の構築と需要の拡大に取り組む。水産の分野では、荷捌所等の再編・集約や流通拠点漁港の機能強化等により、地域全体における漁港・流通機能を強化。生産基盤の強化・促進の分野で安定的な農業用水の確保、ほ場の大区画化・汎用化・耕作放棄地等の条件を整備。水田ほ場整備率を16年度の56・4%から57・1%に引き上げる。
 このほか、農林水産業のスマート化では、ロボット技術やICT等を活用した新技術による大規模生産や超省力化・高品質生産に向け、技術開発から現地実証、地域への普及までの取り組みを推進。
 一方、地域振興では、耕作放棄地・有害鳥獣対策被害への対策を強化。荒廃放棄地について4年間で975haの解消を目指す。
 計画の体系は次の通り。
 【産業振興】
 ▽販売力の強化と販路拡大=@販売促進A輸出促進B東京オリ・パラへの対応▽力強い産地づくり=@園芸A農産B畜産C森林・林業C水産▽農林水産業の持続的な発展を支える取組の強化=@多様な担い手の確保・育成A生産基盤の強化・充実B農林水産業のスマート化C試験研究の充実D食の安全・安心と環境保全
 【地域振興】
 ▽地域の特色を生かした農山漁村の振興・活性化=@集客機能の維持・保全A農産漁村の地域資源の活用促進B耕作放棄地、有害鳥獣対策C都市農業の振興D内水面漁業を活用した地域振興k_times_comをフォローしましょう
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