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建通新聞社(東京)
2017/09/21

【東京】都 多摩の振興プラン策定

 東京都総務局は「多摩の振興プラン」を策定した。実行プランを踏まえた当面の取り組みとして、集約型のまちづくりや多摩ニュータウンなど大規模団地の再生、都市インフラの長寿命化・更新、主要南北・東西道路をはじめとする道路ネットワークの形成などを展開する。合わせて2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の先を見据えた目指すべき地域像として、ゆとりあるライフスタイルの定着や自由な移動と交流の実現などを掲げ、これを実現するための施策の方向として、鉄道駅やバス停から徒歩圏の区域への居住の誘導、公的住宅の創出用地を活用した子育て支援施設の整備、多摩都市モノレール延伸の検討の深度化などを打ち出した。
 実行プランを踏まえた当面の取り組みは、「安全・安心で誰もが暮らしやすいまちづくり」「道路交通ネットワークの充実強化」「地域資源を生かした産業振興、地域で働くことができるまちづくり」「文化・スポーツの振興、教育の充実」「豊かな自然との共生、環境に優しいまちづくり」の五つの柱に基づいて展開する。
 具体策として▽集約型のまちづくり▽安心して子育てができるまちづくり▽高齢者が安心して暮らせるまちづくり▽地域の健康を支える医療の充実▽多摩ニュータウン、大規模団地などの再生▽都市インフラの長寿命化・更新▽主要南北・東西道路をはじめとする道路ネットワークの形成▽公共交通ネットワークの充実と快適な交通環境整備の促進▽自然公園などの環境整備―を掲げた。
 また、2020年の先を見据えた目指すべき地域像として@安全・安心で快適な居住・生活環境が確保され、ゆとりあるライフスタイルが定着A道路・交通ネットワークが充実し、自由自在な移動と交流が実現B地域資源を生かした産業振興により地域が活性化し、身近な場所で働けるまちC東京2020大会等のレガシーも生かした、文化・スポーツが盛んなまちD豊かな自然と共生し、環境にも優しいスマートなまち―を提示。
 安全・安心で快適な居住生活環境の確保では、▽鉄道駅やバス停から徒歩圏の区域への居住の誘導▽空き家のコミュニティー施設や保育所、サービス付き高齢者向け住宅などへの改修・転用▽公的住宅の創出用地を活用した保育所など子育て支援施設の整備▽多摩ニュータウンの多様な人々の暮らしの場への再生▽マンション再生まちづくり制度や街区再編まちづくり制度などを活用した老朽マンションの建て替え支援―などを進める。
 道路・交通ネットワークの充実については、多摩南北道路や南多摩尾根幹線、新五日市街道線など多摩東西道路の整備を推進するとともに、多摩都市モノレール延伸(箱根ケ崎方面、町田方面)の検討を深める。
 地域資源を生かした産業振興では、八王子市内で広域的産業交流拠点の整備を進める他、市街化区域での生産緑地地区の指定拡大や田園住居地域の活用による都市農地の保全・活用を促す。
 豊かな自然との共生では、良好な自然地や歴史的遺産と一体になった樹林などを保全地域に指定し、里山や樹林地などの貴重な自然環境を保全する。ボルダリングやキャニオニング、トレイルラングなど、自然や地形を活用したアクティビティーやスポーツを楽しめる環境も整える。

提供:建通新聞社