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建設新聞社
2017/09/22

【東北・秋田】久米・村田弘JVを特定、市立秋田総合病院改築基本設計プロポ

 地方独立行政法人・市立秋田総合病院は、市立秋田総合病院改築のため基本設計の公募型プロポーザルを実施し、久米設計・村田弘建築設計事務所JVを最優秀提案者に特定した。
 6JVが参加し、一次審査を通過した4JVが今月16日に公開プレゼンテーションを行っている。審査は、上野淳首都大学東京学長を委員長とする審査委員6人で実施した。優秀提案者は日建設計・コスモス設計JV。
 久米設計JVのテーマは「患者や家族の『健康と長寿を支える』安心・安全の『とりで』となる病院」。
 講評としては、▽冬季の強い北西風を避ける東側メーンエントランスの設定▽1フロアを60床1看護単位としながらも15床、30床の小ユニットに分節化できる病棟プランの提案▽医療棟(免震構造)と医療支援棟(耐震構造)に分ける棟構成の考え方―など、全体に緻密で的確な計画提案の水準の高さに評価が集まったとした。
 一方で救急の受入れや、処置部門と救急病棟が同一フロアに設定されていない点などについて、病院側と今後の十分な調整が必要とした。
 現在の病院は秋田市川元松岡町4の30地内に建つ、RC一部S造地下1階地上8階建て、延べ2万870平方bの施設。新病院はプロポーザルの仕様書では病床数396床程度で、延べ床面積は約3万2000平方b。付属駐車場は2層3段の立体駐車場(約210台分)。主要構造は病院棟がRC造またはSRC造、付属駐車場はS造と想定。予定工事費は約147億2000万円、付属駐車場および外構は約7億7000万円としていた。
 基本設計の履行期限は2018年5月31日まで。実施設計は18年6月から着手、19年6月までに終える。工事は19年度から22年度を予定、同年度内の開院を目指す。
 なお、基本構想策定支援業務は病院システムが担当した。

 提供:建設新聞社