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秋田建設工業新聞社
2017/09/26

【秋田】(仮称)笹森山風力発電事業/最大50,000kWで配慮書縦覧 

 株式会社ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区虎ノ門四丁目3の13、稲角秀幸代表取締役社長)は、由利本荘市で(仮称)笹森山風力発電事業を計画しており、計画段階環境配慮書の縦覧を開始した。事業は約980haでの実施が想定されており、発電所出力は最大50,000kW。平成35年度の着工、36年度中の完成を目指す。
 由利本荘市は同市の環境基本計画で、風力発電を含む再生可能エネルギーにより、エネルギー創出量の増加を目指しており、25年度には再生可能エネルギーの導入促進を目的とした「再生可能エネルギーの利用を目的とした施設の建設に関する手続ガイドライン」も施行されている。
 ユーラスエナジーホールディングスは今回、由利本荘市にある小友峠を挟んだ南北一帯にあたる約980haを事業の実施箇所として想定。北限は笹森山周辺、南限は鬼倉山周辺となる。
 設置する発電所の出力は最大50,000kWを想定。これは定格出力2,000kWから4,000kW級の風力発電機を20基程度、設置する計算となる。風車のブレード枚数は3枚、ローター直径は約80から120m、ハブ高さは約75から85m、風車全高は約115から145m。変電施設や送電線、系統連系地点は現在、検討中としている。
 同社では35年4月頃から37年1月頃までの工期を予定しているが、詳細な工程計画の決定はこれから。現時点では道路工事、造成・基礎工事、据付工事、電気工事を行う予定となっている。
 同社は今回の事業について、「計画検討に向け、あくまでスタートを切った段階」と話しており、アセスに対する意見や電力会社との系統連系状況などにより、規模の変更や着工時期などのずれが生じる可能性もあるとしている。

提供:秋田建設工業新聞社