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建通新聞社(中部)
2017/10/02

【愛知】名古屋市 青島設計を選定 上志段味小の新築調査プロポ

 名古屋市教育委員会は、「上志段味方面小学校新築の基本調査」に向けて行った公募型プロポーザルで、青島設計(名古屋市中区)を選定、9月27日に契約した。契約金額は3596万4000円(税込み)。機能ごとに分かれた校舎を廊下などでつなげた「クラスター校舎」を提案した。委託の中で基本的な設計まで詰める。2018年度に別途、実施設計を委託し、19年度の着工を目指す。
 プロポの1次審査は同社以下、点数順に▽東畑建築事務所名古屋事務所▽中日設計▽安井建築設計事務所名古屋事務所▽浦野設計▽共同設計名古屋事務所▽藤川原設計▽伊藤建築設計事務所―と並んだ。2次審査には上位3者が進み、東畑建築事務所名古屋事務所が次点となった。
 新設するのは、生徒数が増加している志段味東小の分離新設校。建設地は上志段味特定土地区画整理地内で、大久手池の北東にある。敷地面積は約1万3500平方b。
 プロポに際し、市は新設校で初めて鉄骨造を採用。3階建て延べ7000〜7500平方bで、高さ約12bを基本とした。23教室を確保しながら、生徒数の将来的な増加に備えて7教室を増築できる余地を織り込んだ設計を求めた。また、中長期的には若年人口が減少するため、減築による用途変更も見込む。壁を取り去って大空間を確保するなど、柔軟に施設を再構成する余地を残すため、鉄骨造を指定した形だ。
 これに対し青島設計は、「ヨ」の字形に連なった校舎のアイデアを提案。「ヨ」の字の横棒に教室とワークスペース、縦棒に廊下と多目的室、家庭科室などの特別室が収まるイメージだ。横棒の先端を必要に応じて伸ばす形で増築の可能性を確保。エキスパンションジョイントを適切に配置することで将来的に北端の横棒を切り離せるようにして、減築による用途の転換も容易にする。
 校舎の東隣には2階建ての体育館を配置。体育館と接続する形で、1階に給食調理所など、2階に屋上プールを備えた建物も併設する。

提供:建通新聞社