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北陸工業新聞社
2017/10/02

【富山】県ニューレスプ協会が設立/吹付のり面補修工法普及へ/会長に田中洋一郎氏(ダイチ)

 富山県ニューレスプ協会の設立総会がこのほど、富山市の富山県民会館で開催された。
 同協会は、老朽化した吹付のり面の補修・補強を行う「ニューレスプ工法」の普及を促進。会員相互の交流を通じ、技術の研さんと向上を図り、建設技術の進歩・発展に寄与することを目的に設立した。会員数は12社。
 9月28日に開いた総会では、協会設立準備会代表で、協会の事務局を担当する日特建設北陸支店富山営業所の多賀隆之営業部長が設立を宣言した後、「設立に当たって、6月下旬より各社に当工法を説明し、工法の良さを理解していただいた」と述べた上で、工法の特長を説明。さらに、「今後は、新規ののり面工事があまり期待できない時代。老朽化した既設モルタル・コンクリート吹付のり面をこの工法で再構築し、安全なのり面に回復させていきたい」とあいさつした。
 議案では会則や役員選出、17年度の事業計画および収支予算などを審議し、承認した。来賓からは新潟県ニューレスプ協会会長で、日特建設執行役員北陸支店長の浅井勝氏が祝辞を寄せた。
 事業計画によると、10月に会員向け現場研修会(砺波市内)、発注者へのPR活動は11月と3月にそれぞれ行う。3月には、発注者・コンサルタントへの技術説明会も実施する。
 会長に就任したダイチの田中洋一郎代表取締役は、「微力ではあるが、皆さんの協力を得て、少しでも工法が発展するよう努力したい」と抱負を述べた。
 ニューレスプ工法は、既設モルタル・コンクリート吹付面を、はつり取らずに有機繊維補強モルタルで耐久性を向上させるもの。通常より工事の安全性が向上し、産業廃棄物処分も削減。環境に優しい工法であり、第18回「国土技術開発賞 創意開発技術賞」を受賞している。
 なお、北陸地方におけるニューレスプ協会は、新潟県で昨年、福井県で今年7月に発足し、石川県でも今後設立する予定となっている。
 会長を除く、役員は次の通り(敬称略)。
 【副会長】村尾英彦(村尾地研)【理事】川添将文(大高建設)、南優正(片山土建)、酒井健吉(酒井建設)、西川宝三(三久建設)、山下博(中越興業)、吉田讓(東城)、上田信和(砺波工業)、永森猛氏(拓コーポレーション)、越野慶治(日特建設)【監事】宮口久喜(宮口建設)

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