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北陸工業新聞社
2017/09/30

【福井】首長インタビュー/インフラの老朽化対策/河合永充永平寺町長(下)/町民が率先し課題を発見/要望は年々増える傾向

 ■インフラ施設の道路や橋梁はどうか?
 町長 毎年、道路整備要望は農道も含めて計600件ほど。このうち老朽化対策関連は年々増える傾向にあり、狭あい道路でも応急措置的に工事車両が往来する状況。ただ永平寺町の場合はコンパクトシティ構想は似合わない。すべての地区に神社があり、民家まわりには田んぼや畑があって道路交通網(自動運転など)の拡充でカバーしていきたい。これからはインフラ対策に重点が移るが、財政的な面からも(効率重視で)幹線道路からしっかり整えたい。橋梁も検査はすべて終わったと思うが、判定結果で悪い所から優先順位を高めていく。
 ■河川整備は?
 町長 河川幅の狭い個所を部分的に広く整備すると、確かにその部分は良好な状態にはなるものの、川下の方で溢れてしまう(と私も現場で教わった)。川は川下から、とは河川整備の鉄則で、今は肝に銘じている。出来る限り河川の流れにいい対策を考え、当たり前だが業者にすべてを任せるのではなく、地元住民として可能なことは最大限に行う。周辺の掃除などは十分可能で、熱心な住民が先ずは率先し、そうすると熱はどんどん伝播していく。真剣に取り組めば新たな課題もみつかるなど、防災訓練がとっても良い例だ。町民同士、職員同士が刺激しあい、態勢を固めていく。写メやドローンなども生かして危険度を判定。主観ではなく、なるべく客観的に判断して今後も対応を早めていきたい。

【公共施設等マネジメントの数値目標】
・長寿命化対策を図り、施設保有量(延床面積)を40年間で約36%、10年間で約9%縮減
【基本方針】
・全庁的な観点から施設保有量の最適化
・財政状況を踏まえ新規整備と更新等を計画的に実施
・17年度以降、公共施設の再配置を検討
・収集した施設情報は施設台帳としてデータベース化し一元化と継続的な情報管理を図る
・個別計画に基づき修繕や更新などを実施
・インフラ施設は特性に応じた修繕、長寿命化等に関する計画策定
・施設のライフサイクルコストを考慮しPPP/PFI手法を含めて検討
・民間のノウハウを活用した行政サービスの提供など(以上、公共施設等総合管理計画)

hokuriku