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建通新聞社(神奈川)
2017/10/02

【神奈川】県土整備局90・8% 16年度工事落札率

 神奈川県県土整備局と企業庁は、2016年度公共工事競争入札の実施結果をまとめた。平均落札率は、県土整備局が前年度比1ポイントアップの90・8%、企業庁が0・2ポイントアップの93・6%となった。件数は県土整備局が31件減った一方、企業庁が9件増えている。
 県土整備局の落札件数は一般競争入札688件と、いのち貢献度指名競争入札(以下、いのち指名)115件の計803件。それぞれの入札方式が件数全体に占める割合は、一般競争85・7%、いのち指名14・3%で、15年度(一般競争85・9%、いのち指名14・1%)の状況とほとんど変わっていない。
 平均落札率は、一般競争が1ポイント上昇して90・7%、いのち指名が0・6ポイント上昇の91%だった。
 応札者数は、一般競争の場合で平均10者(前年度比0・6者減)、いのち指名の場合で7・1者(同0・4者増)。全体では9・6者(同0・4者減)が応札している。また、入札不成立の件数は一般競争44件(不調27件、応札なし17件)、いのち指名7件(不調4件、応札なし3件)の合計51件で、前年度に比べて12件減少した。
 企業庁の落札件数は485件。このうち、一般競争は前年度比3件増の439件で、平均落札率93・5%(前年度比0・2ポイントアップ)だった。いのち指名は前年度より6件多い46件。平均落札率は0・8ポイント高い94・7%となっている。
 応札状況を見ると、企業庁全体の平均応札者数は0・6者増の8・4者。入札方式別では、一般競争8・5者(0・6者増)、いのち指名7・4者(0・1者増)だった。入札が不成立に終わったのは33件で、前年度に比べて4件減少。一般競争30件(不調25件、応札なし5件)、いのち指名3件(不調2件、応札なし1件)の内訳。
 県は、250万円超の案件を原則条件付き一般競争入札とする「かながわ方式」を06年4月に導入。また、14年度から県土整備局で、いのち貢献度指名競争入札の試行を開始した。翌15年度からは試行範囲を全庁に拡大している。
 今後は、入札実施状況などのデータ蓄積を引き続き進めるとともに、社会情勢などの変化を踏まえ、継続的に制度見直しを実施していくとしている。
 提供:建通新聞社