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建通新聞社(神奈川)
2017/10/03

【神奈川】横浜市 横浜駅周辺の浸水対策に400億

 横浜市環境創造局は10月2日に「(仮称)神奈川処理区横浜駅周辺雨水幹線及び東高島ポンプ場整備事業」(横浜駅周辺浸水対策、西区・神奈川区)と「飯島雨水調整池整備事業」(栄区)の公共事業事前評価書案を公表した。横浜駅周辺浸水対策では2020〜30年度に400億円を投じて雨水幹線や雨水ポンプ場、補助幹線の工事を実施する予定。飯島雨水調整池は19〜24年度に30億5000万円をかけて調整池本体と周辺面整備の工事を進める予定でいる。
 横浜駅周辺浸水対策では、1時間当たり約74_の降雨に対応できる▽雨水幹線=内径3750_、延長約4・8`▽雨水ポンプ場(東高島ポンプ場)=幅約30b×長さ約50b×深さ約60b、排水能力毎秒約6立方b▽補助幹線=内径1000〜3250_、延長約3・4`―を整備して、横浜駅周辺約140fの治水安全度を高める。横浜駅周辺に点在する既設ポンプ場5カ所(桜木、保土ケ谷、平沼、神奈川第二、楠)を再構築する際の雨水排水能力の補完機能も担う。工事費400億円と用地費10億円で総事業費約410億円。
 雨水幹線は西区岡野2丁目の岡野公園を起点とし、シールド工法で構築。終点の東高島ポンプ場は土地区画整理事業区域内の神奈川区星野町に用地を得て建設する。それぞれ20年度の着工、30年度の完成を予定している。
 補助幹線については、内径2600_・2800_・3250_の管渠で雨水幹線の上流部と保土ケ谷ポンプ場(保土ケ谷区)や楠ポンプ場(西区)を接続させる他、内径1000_・1350_・1800_の管渠で横浜駅東口に降った雨を雨水幹線の中流部に流せるようにする。23年度に着工し、雨水幹線や東高島ポンプ場とともに30年度に完成させる予定だ。
 一方、飯島雨水調整池は豊田高校グラウンド跡地(栄区飯島町)の一部を18年度に神奈川県から購入し、貯留量約1万5000立方b(約60b×約37b×約7b)の地下式で築造。周辺の面整備で内径250〜1500_の雨水管約2`も敷設して、雨水の取り込みや既設幹線(飯島東雨水幹線)へのポンプ排水を可能にする。これらで1時間当たり約60_の降雨に対応できるようにして、飯島地区南部の地盤が低いエリアの浸水被害を軽減する。
 工事費30億5000万円と用地費4億5000万円で総事業費約35億円。まず19年度に雨水調整池本体の工事、続いて21年度に周辺面整備の工事にそれぞれ着手して、ともに24年度に完成させる予定でいる。
 提供:建通新聞社