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建通新聞社(東京)
2017/10/03

【東京】警視庁 三宅島署基本設計を昭和設計に

 警視庁は「三宅島警察署庁舎改築基本設計」を昭和設計(港区)に委託した。プロポーザル方式で選定し、9月29日に同社が見積もった1890万円(税抜き)で契約することを決めた。老朽化し狭くて使い勝手が悪い既存庁舎への対応として、近接地に単身者待機寮を備えた延べ床面積約4200平方b規模の新庁舎を建設して移転する。敷地の条件などを踏まえて建物や機能の配置、構造や規模などを固めて実施設計作業に移行し、19年度に着工。22年度までの4カ年で整備する考えだ。
 現在の三宅島警察署は三宅村伊豆640にある。既存庁舎の規模は鉄筋コンクリート2階建て延べ約700平方b。完成から40年以上経過して老朽化し、手狭になっていることに加え、2000年の三宅島噴火の影響で劣化も進行している。また、同じ敷地内には同造2階建て延べ178平方bの職員寮も配置しているが、こちらも完成から50年近くが経過して老朽化が著しい。
 現在の敷地は狭く不整形で、高低差もあって建て替えが難しいことから、近隣の敷地(三宅村神着106ノ1、面積8454平方b)に移転して庁舎を新築する。
 新庁舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ4223平方b。警察署に3473平方b、単身者待機寮に750平方bを充てる。
 今回委託した基本設計業務の中で、敷地の条件や配置すべき機能などを考慮して最適な建物の配置や規模などを固める。その上で引き続き昭和設計で実施設計作業を進め、19年7月をめどに新築工事に着手する。22年6月までの4カ年で施工し、同年度中に開設する計画。
 現段階で改築工事費を約28億7000万円、既存庁舎と寮の撤去工事費を約8600万円と試算している。

提供:建通新聞社