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建通新聞社四国
2017/10/03

【香川】綾川、湊川水系河川整備計画変更原案

 香川県は綾川水系(高松市、坂出市、綾川町)と湊川水系(東かがわ市)2水系の河川整備計画(変更原案)をまとめ、10月2日からパブリック・コメント(意見公募)を開始。今後、学識経験者や関係住民からの意見を原案に反映する一方、関係市町から意見聴取し2017年度内の河川整備計画策定を目指す。両水系ともにダム検証を行っていた長柄ダム再開発と五名ダム再開発について、16年7月に国土交通大臣から「補助金継続」の対応方針が出されたため、これを盛る整備計画の変更。おおむね30年間の河川整備の目標に加え、河川工事の場所、河川管理施設の機能、河川維持など実施に関する事項を定めている。
 綾川水系の変更原案によると、対象区間は綾川や1、2次支川を含む106・1`。河道整備では、上流ダム群などによる洪水調節後の流量を安全に流下させる目的で、現在施工中の箇所〜府中ダム付近(坂出工区)まで約1・3`と滝宮橋付近〜綾上橋付近約5・8`で河道掘削、築堤、護岸などの整備を継続する。
 ダム検証後の長柄ダム再開発では導水トンネルの廃止と既設長柄ダムの嵩上げを計画に位置付けた。重力式コンクリートダムで集水面積32平方`、洪水調節容量を約300万立方bと見込み、再開発により貯水容量を増強する。
 この他、河川環境の整備と保全、流水の正常な適正利用などを盛り込んでいる。
 湊川水系の変更原案によると、対象区間は湊川、1次支川を含め29・4`。五名ダム再開発と河道改修を行い、これまでで最大の洪水を記録した04年(平成16年)10月洪水を安全に流下させる目的で、河口〜東山川合流点まで6・4`の河道掘削や築堤、護岸などの整備を進める。河川工事では親水性に配慮し現況の護岸を極力活用する他、現況のみお筋や河道形状の保全しつつ河道を掘削する。
 また、五名ダム再開発では、既設の「五名ダム」下流約700b地点に、洪水調節、流水の正常な機能の維持、新規水道用水を目的とした新ダムを建設する。重力式コンクリートダムで集水面積10・4平方`、洪水調節容量は約300万立方b。東かがわ市に1日当たり2000立方bの水道用水を供給する。

提供:建通新聞社