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建設経済新聞社
2017/10/13

【京都】15年用途廃止の元農総研跡 京田辺市が公園整備を計画 府は利活用見据え土壌調査

 京都府は、京田辺市興戸の元農業総合研究所花き部について、今後の利活用の検討に向け、土壌汚染調査を進める。
 元農業総合研究所花き部(京田辺市興戸小モ詰7他)は15年3月に用途廃止した。
 府は保有する未利用の府有資産の利活用の方向性(29年3月15日現在)として、元農総研跡については「市街化調整区域のため、現状を生かした引き合い・提案を把握し、引き続き利活用方途を探求(市民公園等としての利活用)」する考え。
 府は今後の利活用を検討するにあたり、土壌汚染対策法14条申請を念頭に置いた自主調査を行っている。地歴調査で汚染のおそれが判明したため、今後、試料採取等を実施し、土壌汚染の有無を確認する。元農業総合研究所花き部土壌汚染状況調査業務(試料採取等調査業務)を指名競争で10月11日に通知。10月19日に開札し担当業者を決める。工期は45日間。
 京田辺市は、元農総研跡を活用し緑空間の拠点となる公園等の整備を計画している。27年度に元農総研跡を活用した公園の整備方針の検討などをキタイ設計京都南事務所(京都市左京区)で進めた。
 28年度には元農総研跡の土地利用にかかる用地測量を牧草総合設計学研支社(京田辺市)で実施。業務内容は元農総研跡地A1・9fと市立田辺中学校に隣接する民有地(山林)を含む計A3・0fの用地測量及び公共用地境界画定測量、基準点測量。
 同市の計画では、緑空間の拠点となる(仮称)田辺南公園として整備する考え。第3次京田辺市総合計画まちづくりプランの土地利用構想で交流機能エリアに設定。市役所、中央体育館やプールを含む田辺公園まで遊歩道でつなげる予定。南北軸の山手幹線、東西軸の国道307号などの交通機能を生かし、市内各地から多くの市民が集い、憩い、交流する場として生まれ変わらせる。
 民有地の用地取得を行い、埋蔵文化財調査などの手続きを進め、30年度にも実施設計を進める構え。