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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/10/06

【茨城】 来年度から本格造成/古河市の仁連地区新産業用地開発 

 古河市は新規企業の受け皿として、仁連地区の新産業用地開発を推進している。9月28日には実施設計を潟~カミ(水戸市)へ委託。来年2月末をめどにまとめる。設計や開発許可の手続きなどの進捗を見ながら、本年度中に樹木の伐採・除根工事へ一部着手する見通し。来年度にも本格的に造成工事に入り、2019年度末までに完了したい考え。概算事業費は工事21億円、用地取得9億円の総額約30億円を見込む。
 仁連地区の新産業用地は、現在の市内5カ所の工業団地(丘里、北利根、配電盤、古河名崎、坂間)において用地が残っていないことから、新たな企業の受け皿として開発するもの。
 ことし全面稼動を迎えた日野自動車褐テ河工場から北西約1qに位置する好立地、さらに圏央道の県内全線開通などから、同地区は産業適地として位置付けられており、製造業や物流系の工場の集積を図っていく。
 開発予定地は西仁連川の西側で、三和ふるさとの森の南側に位置する仁連地区の一部約18・9 haを想定。
 土地利用計画によると、産業用地に10万1730u、調整池に8970u、自己活用予定地に3万7044u(土地所有者自らが工場を整備)を配分。また、補助幹線道路(W12m)、区画道路(W8m)、仁連江口線(W15m)を整備する計画。
 9月市議会において、自己活用予定地を除く用地(A14万7548u)の取得に関する議案が可決したことにより、今後は同地区の開発に向け設計や開発許可の手続きを推進していく。
 9月28日には、実施設計のほか、調整池詳細設計、仁連江口線の詳細設計と路線測量をそれぞれ委託した。年度内をめどにまとめる。
 このうちミカミが担当する実施設計では、道路設計(L2q)、交差点設計2カ所、整地設計、給水設計(L2q)、排水設計(L1・2q)、汚水設計(L1・2q)、防災設計などを行う。
 また、ミカミは仁連江口線の詳細設計も担当。延長は1・32qを想定。路線測量については去O和中央サーベイ(古河市)が実施する。
 調整池は潟Iオバ茨城営業所(水戸市)が受注。調整池詳細設計のほか、樋管詳細設計、地質調査を行う。
 現時点の予定スケジュールによると、本年度に設計などをまとめ、開発許可を取得し、用地の伐採・除根工事(A約9万6000u)に着手。18年度に調整池や道路の整備、用地の造成に着工し、2カ年で整備していく。19年度の整備完了を目指し、20年度からは進出企業による建物の建築が開始される見通しだ。
 また、整備に併せて企業誘致も積極的に実施していく。造成工事にあたっては企業側の要望を反映するオーダーメード方式なども視野に入れながら、柔軟に対応していく考え。