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福島建設工業新聞社
2017/10/17

【福島】県発注初のCLT復興公営住宅公告

 CLT工法による県発注初の復興公営住宅「北沢又2」団地建設工事にかかる公募型随意契約が17日、県北建設事務所から公告された。建設を保留していた同団地60戸といわき市磐崎(下湯長谷)南工区51戸について、CLT工法を導入する設計業務のみを進めていた。8月の新生ふくしま復興推進本部会議で、北沢又2団地の保留が解除され、発注段階となった。県によると、壁、床、天井と構造をCLT工法による木材で整備し、通常より6〜7倍の木材を利用するという。県内の復興公営住宅ではこのほか、買取型により国内最大規模の完全CLT工法による磐崎団地・北工区57戸が着工しており、先進性を取り入れた復興の姿がまた一つ具現化しつつある。
 公告は建築、電気、機械の3分割で、いずれも単体と特定JV(3者以内)の混合方式。31日午前10時半から順次、見積もり合わせを行う。
 参加資格は全案件、単体とJV代表構成員が県内本店の各工種(建築、電気設備、暖冷房衛生設備)A等級。JVその他の構成員は、全国の各工種A、B等級とした。
 単体とJV代表には、過去15年以内に延べ1500平方b以上か3階建て以上の新営か大規模改修工事についての各工種施工実績を求める。
 施設はW造(CLT)3階建てで2棟60戸(30戸×2)、総延べ4936・4平方b。工期330日間。設計は共同設計。福島市北沢又字台前北地内。
 発注見通しにおける概算金額は、建築が19億〜24億円、電気が1億3000万〜1億7000万円、機械が1億6000万〜2億1000万円。建築工事は12月県議会に請負契約案を諮る予定。
 北沢又にはこれまで、北沢又地区(北沢又字大和田南1の1ほか)として共同住宅152戸、北沢又2地区(同字台前1ほか)として木造2戸1棟+戸建70戸が整備されてきた。いずれも買取型による。この2地区を合わせて「北沢又団地」としており、今回の発注も公告はプロジェクト名ではなく北沢又団地として示している。