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建通新聞社(中部)
2017/10/18

【愛知】ガーデンふ頭岸壁改良 実施設計を日本港湾に

 名古屋港管理組合は、ガーデンふ頭(名古屋市港区)の旅客船受け入れ能力を高めるため、既存の3号岸壁を80b延長する。このため「ガーデンふ頭岸壁改良実施設計」を指名競争入札で日本港湾コンサルタント中部事務所(名古屋市中村区)に委託した。落札金額は1380万円で、予定価格は1542万円だった。2017年度末にかけて整備内容の詳細や施工計画を詰める。予算が措置されれば、18年度にも工事に着手したい考えだ。
 ガーデンふ頭は名古屋港の最も奥(陸地側)にあり、水族館などが立地するレジャーの拠点。3号岸壁には、帆船や国内外のクルーズ船が接岸している。ただ、16年に来航した日本最大のクルーズ船「飛鳥U」をはじめ、大規模な船が接岸すると、他の船が入れなくなるケースもあり、受け入れ能力のさらなる拡大が求められていた。
 既存岸壁は延長210bで水深10b。今回行う改良では、岸壁の西端から海上に突き出すような形で新たにドルフィンを建設する。新設分の延長は80bで、既設と合わせて延長290bを確保する。
 16年度に行った基本設計によると、新設する区間は鋼管杭に支えられたドルフィン部4基と、その間をつなぐ歩廊4径間で構成する。
 ドルフィン部は縦横5bで、上部工はコンクリート。鋼管杭はドルフィン1基につき4本で、NPマイナス42・5bの深さまで打ち込む。
 歩廊はPC連絡橋で、延長は1径間が15bとなっている。
 実施設計ではこうした施設内容を精査する。また、既設部分との取り付け箇所や、防舷材・作業船の配置なども検討する。
 また、工事期間中も既設岸壁の使用は継続するため、工事期間中の利用調整が重要になる。

提供:建通新聞社