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建設新聞社
2017/10/23

【東北・福島】局初の週休2日発注者指定型で公告/東北中央道桑折高架橋の界地区上部工

 東北地方整備局は20日、同局初の発注者指定型による週休2日推進工事として、鋼橋上部でWTO対象の「東北中央自動車道桑折高架橋界(さかい)地区上部工工事」を公告した。施工体制確認型総合評価で技術提案評価S型。
 申請書等の提出は11月8日まで、入札書等の提出は12月22日までとし、開札は2018年1月9日11時に行う。
 参加資格は鋼橋上部工事の有資格者で、過去15年間に元請けで完了した、最大支間長50b以上の道路橋か鉄道橋で鈑桁および単純箱桁を除く鋼橋新設工事の実績。技術者にも同等の経験を求めるが、工場製作期間は主任または監理技術者の専任を必要としない。
 同局発注工事における週休2日の取り組みは、これまで受注者の選択型を実施してきた。本工事は初めての発注者指定型で、現地架設の段階から週休2日(4週8休)相当の閉所を行う。積算においても間接費(現場管理費と共通仮設費)を見込んでおき、仮に週休2日が実施できなかった場合は減額変更で対応する。
 桑折高架橋は、復興支援道路の東北中央自動車道・相馬福島道路の霊山〜福島間で西端部に設ける長大橋。国道4号と接続する国道4号ICからJR東北新幹線と東北本線などを跨ぎ福島北JCTで東北自動車道に接続する。橋長1218b、標準幅員12bの鋼19径間箱桁で、2020年度開通を目指している。詳細設計は長大が作成した。JR委託分を含め下部工は全て着工し、上部工の製作も今回が最後の発注となる。
 本工事は、起点部(東側)でA1〜P3間の本線橋と、本線橋を挟むように設ける南側の国道4号ICオンランプ橋および北側の同ICオフランプ橋を対象に、製作・輸送・架設を担当する。
 本線橋は鋼3径間連続箱桁で橋長150b、幅員は標準部12b、分岐するオフランプが並行するP3〜P1までは20bとなる。オフランプ橋はP1〜Aa2までの鋼単純箱桁で橋長は71・3b、幅員6b。オンランプ橋はAa1からPa1を経由して本線部P3に至る鋼2径間連続箱桁で、橋長124・6b、幅員6b。3橋共通の下部工となるP3のやや東側で桑折町道を跨ぐ計画になっている。国道4号ICは現在土工を施工中で、現地架設は南側からオンランプ・本線橋・Dランプの順に想定し、いずれもクレーンベント工法で架設する計画だ。鋼材重量は約1400d。施工地は桑折町界〜同町蒲田地内となり、工期は19年7月19日。
 技術提案の指定テーマは品質保持および耐久性確保で、工場製作に3提案、現場架設に2提案を求める。なお、同橋では来年から各工区で上部工の現地架設が始まる予定で、その後は床版工の発注が見込まれる。

 提供:建設新聞社