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西日本建設新聞社
2017/10/25

【熊本】全国治水砂防協会が南阿蘇村高野台地区など視察

 全国治水砂防協会(綿貫民輔会長)は19日、熊本地震で大規模な地すべりが発生した南阿蘇村の高野台地区などを視察した。県内外の22市町村長らは国土交通省や県から被害・進ちょく状況や復旧工法などの説明を受けた。
 同協会は、全国の市町村を会員とし、砂防関係事業の拡充や促進を図っている。例年、土砂災害の復旧現場を訪問し、砂防施設を通して情報共有を行っており、今回は熊本地震で被災した南阿蘇村の立野地区や阿蘇大橋崩落現場、高野台地区などを見て回った。
 高野台地区では、県砂防課の松尾竜也課長補佐が概要を説明。現場は傾斜が比較的緩やかで土砂崩れの可能性が低かったものの、2度に渡る地震やその後の大雨により大規模は地すべりが起こったという。県は災害関連緊急事業で復旧を進めており、排土工や法面処理工などの対策を施す。事業費は約22億円。
 同協会の岡本正男理事長は「大規模な被害に驚いている。熊本地震を対岸の火事とせずに、防災行政の向上に役立ててほしい」と話した。視察後は阿蘇市のプラザホテルで討論会も行われ、財政支援制度や森林政策などについて意見が交わされた。

提供:西日本建設新聞社
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