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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/10/21

【茨城】取手市の東部保育所と子育てセンターの基本設計まとまる

 取手市子育て支援課が計画する(仮称)市立取手東部保育所・地域子育て支援センターの基本設計がまとまった。保育所(S造平屋、2200u)と子育て支援センター(S造平屋、200u)のほか、地域住民のための歩道「シンボルストリート」や「交流広場」(約450u)、「メモリアルゾーン」などを整備する。概算工事費は14億5000万円。今後、実施設計を来年3月23日までに策定し、7月ごろに工事に取り掛かる。開所予定は2020年1月。
 東部保育所と地域子育て支援センターは、老朽化している吉田保育所、舟山保育所、東部地域子育て支援センターの統合施設として、旧取手第一中学校の跡地(井野3−15−1ほか、A約1万5000u)に建設する。
 昨年に基本・実施設計についての公募型プロポーザルが行われ、且O橋設計(東京都千代田区)が最優秀業者に選定。ことし6月30日までに基本設計を取りまとめた。
 その概要によると、校舎や柔剣道場のあるところに保育所(S造平屋、約2200u、定員220人)を建てる。主な特徴として、建物内はバリアフリー化を図り、保育室には床暖房を採り入れるほか、調理室の前に「食育ギャラリー」を、エントランスホールに「ギャラリー・読書コーナー」を配置する。園庭(A約1800u)は子育て支援センターと共用。また、門扉は電気錠とする。
 保育所の南側には、別棟で地域子育て支援センター(S造平屋、約200u)を建てる。内部には独立した調理・授乳スペースを設ける。
 ほかに、敷地北側と東西側を結ぶ歩行者専用のシンボルストリートは最大幅員10m程度で、舗装はカラーアスファルト。四季を感じられる植栽を配し、防災マンホールトイレを設置する計画。
 保育所の北側は、地域のイベントにも利用できる多世代交流スペースとして、地域交流広場(A約450u)とする。児童遊具や健康遊具に加え、防災機能として「かまどベンチ」を設ける。
 さらに子育て支援センターの南側には、現在敷地内にある石碑や記念碑を集約させ、「メモリアルゾーン」とする。
 駐車場はメモリアルゾーンの西側に79台分つくる。
 そのほか太陽光発電設備や非常用発電機、雨水流出を抑制する貯水槽など、環境や防災機能に配慮した設備計画とする。
 整備スケジュールでは、本年度に実施設計を策定し、来年6月30日まで叶谷工務店(常総市)と大竹建設梶i取手市)のJVが校舎や柔剣道場の解体工事を進める。その後7月に新施設の建築に入り、19年10月ごろの竣工、20年1月の開設を目指す。
 なお、旧取手第一中の体育館については、これまでどおり地域に開放し、プールについては近隣の学校が水泳の授業などで使用する方針。