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日刊建設タイムズ社
2017/11/01

【千葉】汚泥対策工事を実施/県水道局 柏井浄水場/西側高度処理施設で/着工は20年度以降に

 県水道局計画課は、昨年度から柏井浄水場西側で埋設汚泥対策工事を実施している。柏井浄水場西側高度浄水処理施設整備で建設予定地から硫化水素が検出されたため、この対策工事となるもので、工期は来年1月まで。同工事後には(その2)工事を発注する予定で、2017〜18年度の2か年で実施。その後、モニタリング調査を行い、水質の安全が確認された段階で施設整備を再始動する。このため、施設整備に着手できるのは早くて20年度以降となる見通し。
 対策工事は、汚泥層内部の滞留水を除去し、雨水の侵入を防止する。工事は、大松建設が昨年11月29日の入札で、予定価格8185万円(消費税抜き)に対し8100万円(同)で落札し施工している。
 工事内容は仮設表面遮水工と揚水井戸設置工。事業量は、遮水工が@覆土工5400立方メートルAブルーシート敷設工7319uB法面等整形工340uC側溝工149m。揚水井戸設置が揚水井戸2か所と既設井戸継足工21か所。
 同事業は、柏井浄水場西側に処理能力36万立方メートル(給水量ベース)の高度処理施設の整備を計画。11年度に県の大規模事業評価を受けて事業に着手し、12年度に基本計画と基本設計を内容とする実施計画を策定するとともに地質調査を実施した。
 この地質調査で、過去に埋め立てた浄水場汚泥が確認され、ボーリング孔内の気体から34ppmの硫化水素が検出された。このため、硫化水素の発生原因や対策について調査を進め、対策として滞留水の除去を行うことで解決を図ることとした。実施計画は日建技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区栄町35―14)が担当。
 大規模事業評価では、総事業費を315億円(うち工事費約310億円)とし、▽13年度実施設計▽14年度着工▽14〜17年度建設▽18年度稼働――というスケジュールを組んでいたが、硫化水素の発生により事業が大幅に遅れることになった。
 柏井浄水場は東西の2系統で水処理を行っている。西側は1965年度から利根川水系印旛沼を水源に建設され、日量27万立方メートルの浄水場が完成し、68年7月から給水を開始。その後、71年からの第4次拡張事業で施設を増設し、現在は53万立方メートルの施設が完成し、同局最大規模の施設となっている。k_times_comをフォローしましょう
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