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日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/11/02

【埼玉】公共建築の長寿命化改修セミナーに80人参加

 埼玉建築設計監理協会(田中芳樹会長)は10月30日、公共建築の長寿命化改修工事セミナーを埼玉会館で開催した。県内の市町村関係者をはじめ会員、賛助会員など約80名が出席した。
  冒頭に田中会長は「欧州では家に帰ると同時に街に帰るという感覚がある。それはサステイナブル(持続可能)な都市造りを実現したストック型社会の成果」と話した上で「日本においてもサステイナブルな都市造りが実現できるようストック型社会の構築を目指していきたい」とあいさつした。
  セミナーは3部構成になっており、1部では工学院大学名誉教授で公益社団法人日本建築積算協会会長の吉田倬郎氏、2部では東洋大学教授の浦江真人氏、3部では田島ルーフィング鰍ニ帝国機材鰍フ担当者が講師として招かれ、テーマに沿った講習をそれぞれ行った。
  吉田教授は「公共建築の長寿命化改修・文科省の長寿命化計画の運用及び考え方」をテーマに講習を行った。建築にかかるコストのうち、イニシアルコストとランニングコストからなるライフサイクルコスト(LCC)へ視点を向ける重要性を自身が携わってきた案件を踏まえながら具体的に解説。また、高知型長寿命木造住宅などを長寿命化改修モデルとして取り上げた。
  浦江教授は「木と共生するRC造の改修」をテーマに講習を行った。木材を利用した学校の改修例や学生・新入社員などを対象にした現場実習の利用状況など現状を解説した上で、地域木材の利用によって得られる経済的効果や地球環境保全効果、アメニティ効果、社会・文化的効果などのメリットを取り上げた。
  田島ルーフィング鰍ェ『躯体改修工事のリバンプ工法』、帝国機材鰍ェ『木材により内装改修』について担当者がそれぞれ自社製品の紹介を交えながら講習した。