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日刊建設タイムズ社
2017/11/06

【千葉】期成同盟会を設立/安房4市町が総会/館山・鴨川道路の早期事業化を

 安房4市町による地域高規格道路「館山・鴨川道路」整備促進期成同盟会が設立され、このほど県庁で設立総会が開催された。総会では規約、役員人事の各議案を可決。会長には設立発起人の亀田郁夫鴨川市長が就任した。今後、国や県、関係機関などに陳情・要望活動を展開し、同道路の早期事業化を目指す。
 同盟会は、安房の館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町の4市町で構成。役員は亀田会長のほか、副会長に金丸謙一・館山市長を選任。また、中村正三郎・元法務大臣らが特別顧問に就任した。
 総会では、設立発起人の亀田・鴨川市長が「高規格道路の整備によるストック効果を発揮させるためには、国道127号館山道路から外房地域を経由し、圏央道へ連絡する道路ネットワークの強化が必要」との認識を示し、「均衡ある千葉県の発展、地方創生の実現のため、安房3市1町が連携を図り、路線の早期事業化を実現させたい」とあいさつした。
 館山・鴨川間の高規格道路の整備では、本年9月に民間主導による「館山鴨川間地域高規格道路推進協議会」(会長・中村正三郎元法務大臣)が設立され、9月末に鴨川市などに要望書を提出。同盟会は同協議会と連携しながら、「館山・鴨川道路」の早期事業化に向けて陳情・要望等の活動を展開していく。
 館山市から茂原市までの外房地域を縦貫する幹線道路としては「茂原・一宮・大原道路」「鴨川・大原道路」「館山・鴨川道路」の3路線が計画されている。このうち「鴨川・大原道路」が候補路線で、「館山・鴨川道路」と「茂原・一宮・大原道路」は計画路線。さらに「館山・鴨川道路」のうち館山〜南房総市和田町間は、96年に調査区間に格上げされた。
 同盟会の設立趣意は次の通り。
 【設立趣意書】
 南房総地域では、館山自動車道が07年7月に全線開通し、国道127号富津館山道路、東京湾アクアライン、首都圏中央連絡自動車道等と一体となり高規格幹線道路網が形成され、半島性の解消や観光客の増加、地場産業の活性化など、ストック効果が現れてきている。しかし、高規格幹線道路の整備により期待されるストック効果を十分に発揮させるためには、国道127号富津館山道路から外房地域を経由し、首都圏中央連絡自動車道へ連絡する道路ネットワークの強化が必要である。また、内房と外房を連絡する国道128号は、太平洋沿岸を通過し、並行する代替路が無いため、切迫する巨大地震や津波等による生活圏域の分断、地域の孤立の恐れもある。このような問題を解決するためには、災害に強く、地域の骨格を形成し、地域間の連携を支える道路となる地域高規格道路「館山・鴨川道路」の自動車専用道路としての整備が必要である。以上のことから、高規格幹線道路網の未整備地域における経済の活性化、防災・減災対策を含めた均衡ある千葉県の発展、地方創生の実現のため、安房3市1町が共同して本路線の早期事業化を目指し、「地域高規格道路「館山・鴨川道路」整備促進期成同盟会」を設立する。k_times_comをフォローしましょう
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