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建設新聞社
2017/11/06

【東北・岩手】116.9億余で西松建設/WTO段階選抜 岩手県宮古市の川井地区トンネル工事

 東北地方整備局は、段階的選抜方式によるWTO案件で10月30日に開札した「国道106号川井地区トンネル工事」について、1落の116億9145万円、評価値1・5823(技術提案@43点+A12点=55点)で西松建設に決めた。
 同社のほか、大成建設・村本建設JV、鹿島、三井住友建設、大林組、飛島建設、熊谷組・株木建設JVと、不参加となった不動テトラまでが入札に参加した有資格者。このほか戸田建設、清水建設・大豊建設JV、前田建設工業、五洋建設、奥村組、佐藤工業、鴻池組、東急建設、青木あすなろ建設、錢高組が1次審査のみ対象となった。
 この工事は、岩手県宮古市内の復興支援道路・国道106号宮古盛岡横断道路のうち、2020年度開通を目指す川井〜箱石地区において、延長1764bの川井第1トンネルと、延長1782bの川井第2トンネルを施工する。ともに内空断面積は約88平方bで発破工法により掘削する。早期供用を実現するため両掘りの4切羽で施工し、工期は20年5月29日まで。
 川井第1トンネルは、終点の西側に向かって最大3・6lの上り勾配。土被りは最大約220bだが終点側に一部約20bの1・5D区間がある。両坑口付近はルーズな岩屑流堆積物があるため、補助工法でAGFおよび脚部補強のウィングリブを想定している。
 川井第2トンネルは、起点の東側約650bが3lの上り勾配。土被りは最大約275bだが起点側坑口から岩屑流堆積物で低土被り区間が続く。このため、補助工法でAGFのほか、脚部補強はウィングリブに加えてレッグパイルを採用する見通し。
 技術提案のテーマは地山安定2項目、覆工2項目(うち1項目は逆掘り打設)、トンネル作業の安全管理1項目の計5項目だった。

 提供:建設新聞社