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北海道建設新聞社
2017/11/06

【北海道】道東初 サッカー協会規格準拠の人工芝ピッチが完成 音更

 音更町が建設を進めてきたサッカー場が完成し、1日にプレオープンした。日本サッカー協会の規格に準じた人工芝のピッチは道東初。記念セレモニーには小野信次町長や町サッカー協会などから関係者が出席した。地元少年団による蹴り初め式を行い施設の完成を祝った。
 町内に複数あるサッカー場は野球場と併設していることなどから、町内のスポーツ団体が20年近く前から町に増設を要望。2015年に道道帯広浦幌線沿いのひばりケ丘緑地内で新設を決めた。
 規模は4万1191m²の敷地面積に長さ105m、幅68mのピッチが2面。W造、平屋、延べ199m²の管理棟は多目的室やトイレ、倉庫の機能を備える。また照明設備6基、高さ6―8mの防球フェンスを設置し、204台の駐車場を整備した。事業費は8億2359万円で、人工芝と防球ネットはスポーツ振興くじ助成金を活用した。
 ピッチには人工芝を採用。町内で検討した結果、初期投資は高額だが維持管理が簡単で安価になり、養生による使用制限期間のないことが決め手となった。基盤には透水性の高い特殊アスファルトを使い、その上に緩衝材や珪砂(けいしゃ)を敷いた。
 工事は人工芝の養生を降雪期前に終わらせたいため16年6月から2カ年で着工。建設業者の人手不足に対応するため主体を4分割し、その1とその2は基盤整備、その3とその4はフィールドの造成とした。施設は17年10月に完成した。
 小野町長は「多くの人が注目する施設が完成した。町だけでなく十勝のスポーツ振興につながれば」と話していた。町サッカー協会の山本英明会長は「完成に向けて多くの人が汗を流してきた施設。子どもたちには音更から世界を目指してほしい」と期待した。セレモニー後は少年団が練習を始め、真新しいピッチに喜びの声があふれた。
 17年度は地元少年団と中学サッカー部に利用を限定。18年4月のオープンを予定している。

  工事メモ
 ◇設計▽測量=シン技術コンサル▽管理棟=象設計集団
  ◇工事▽その1・その3=村上土建開発工業・ドゥテックJV▽その2=高橋組・東和建設JV▽その4=高橋組・トーシンJV▽管理棟=道東ハウス工業▽照明=波多野電気