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建通新聞社
2017/11/08

【大阪】対象広げ長寿命化で対応 榎坂高架橋など

大阪府は、更新を計画していた新御堂筋(国道423号)の榎坂高架橋(吹田市)と、大阪中央環状線の大日跨道橋(守口市)について、コストや社会的影響の観点から更新はせず、補強・補修工事で長寿命化を図る方針を固めた。
 榎坂高架橋は橋長1594b、幅員8・5bの84径間のうち、御堂筋線江坂駅付近の北行き一部区間が対象となる。数パターンの更新計画を検討してきたが、コスト面や工期面から見て更新は非現実的と判断。対象を、同じ国道423号に属する4橋(春日高架橋、下新田高架橋、砂子谷高架橋、上新田高架橋)、2擁壁(江坂町擁壁、桃山台擁壁)に拡大し、順次設計を行い、補強・補修工事を進めていく方針だ。
 大日跨道橋は南行き延長202b、幅員8bの7径間。広域的な交通損益が生じるものの、交差点処理能力は満足するため更新の可能性を検討してきたが、現時点では長寿命化を基本とする方向性を固めた。
 これらの橋梁群は、1970年開催の大阪万博に向けて整備され、整備後約50年を迎える。また、両道路は1日の最大交通量が10万台を超える(国道423号約13万台、大阪中央環状線約11万台=2010年度道路交通センサス)他、大型車の交通量も非常に多く、過酷な使用状態となっている。今後、長寿命化に向けた具体的な工事計画が急がれるところだ。