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日刊建設タイムズ社
2017/11/09

【千葉】目標工事費は約40億円/香取市/第2回佐原駅周辺複合施設検討委/4階建て6400uの見直し案提示

 香取市企画政策課は8日、「佐原駅周辺地区複合公共施設基本設計検討委員会」(委員長=腰原幹雄・東京大学生産技術研究所教授)の第2回目を開催し、概算工事費、階構成見直し案、外観デザインなどについて審議した=写真。概算工事費は市の財政状況から目標額を約40億円程度と設定。たたき台となる5階建てプランでは約48億円になることから、新たに4階建てに階構成を見直し、床面積を約2割削減し、6400uとする案が提示された。
 会議に先立ち、宇井成一市長はあいさつで、工事費について「社会資本整備総合交付金や合併特例債を活用し、市の持ち出しを10億円以内に抑えたい。このため、建物自体は40億円程度を考えている」とし、「将来の負担を考慮し、国の補助金などを最大限活用しながら進めていきたい」と述べた。
 概算工事費は、たたき台となる5階建て延べ約7800uの検討案では、建物本体概算工事費を図書館家具・観光案内備品を含め、外構工事を除き約48億円程度(公民館約25億円程度、図書館約14億円程度、子育て支援施設約7・5億円程度、観光情報発信施設約1・5億円程度)と試算。
 同プランでは、市が想定する目標の概算工事費を約8億円超過する。このため、事務局が前回の委員会や市民ワークショップの意見を踏まえて作成した新たな階構成案を提案。同案では、仕様の見直しや重複する機能を回避することで面積を2割程度削減し、建物本体の概算工事費を約39億円程度に削減した。
 見直し案では、周辺施設の一部機能が重複する文化会館(ホール)、佐原駅観光交流センター、駅前観光案内所などの規模を整理・見直しを行い、パソコン教室など民業を圧迫するおそれのあるものについて施設内への設置を見直した。重複する機能を整理することで、施設を4階建て延べ6400uに削減。
 4階建ての見直し案による工事費の施設別内訳は、公民館約19億円程度、図書館約13億円程度、子育て支援施設約5・5億円程度、観光情報施設約1・5億円程度。階構成は、1階が公民館、観光情報、子育て支援施設、佐原通り、2階が図書館、3〜4階が公民館とした。
 佐原通りは、佐原駅から小野川方面へ通り抜けできるようにし、駅前の商店街・小野川沿いの観光地へと人の流れを生むまちづくりの起点とし、賑わいの流れを創出する。
 同施設の建設場所は、JR佐原駅に近接する佐原字竹之下イ134番3ほか地先の敷地面積約9200u。基本設計はINA新建築研究所(東京都文京区白山3―1―8)が担当。また、施設の品質を確保するため、基本設計技術支援業務(CM業務)を採用。CM業務は佐藤総合計画(東京都墨田区横網2―10―1)が担当している。k_times_comをフォローしましょう
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