トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2017/11/10

【京都】賀茂大橋の橋面構造物修繕等 30年度以降に実施を予定

 京都市は、30年度以降に賀茂大橋補修(その2)工事(仮)として、橋面構造物の老朽化修繕等を予定している。
 主な工事は@老朽化修繕A耐久性向上を目的とした修繕B機能性、景観性向上を目的とした修繕の3点。
 老朽化修繕では、地覆のコンクリートの剥離剥落、鉄筋露出の対策として断面修復、部分打替工、伸縮装置の鋼部材の腐食、断面欠損の対策として伸縮取換工、舗装のひび割れ、ポットホールの対策として舗装打替工を予定。
 耐久性向上を目的とした修繕では、床版上面の雨水浸透による劣化損傷が想定されることから対策として橋面防水工(全面)、砂利層(軌道部)への滞水による床版の劣化損傷が想定されることから対策としてコンクリート置き換えを予定。
 機能性、景観性向上を目的とした修繕では、石製高欄・親柱が水垢やカビ等の付着で景観に悪影響を及ぼしていることから対策として石材の特殊洗浄、石製高欄が歩行者等の転落防止柵として基準高1・1mに達していないことから対策として高欄基礎部のコンクリート嵩上げにより対応する予定。このほか、歩車道境界に新たな車両用防護柵を設置、市電電柱を利用した老朽化している照明柱の新設取替を行う予定。
 賀茂大橋(一般府道銀閣寺宇多野線、京都市上京区梶井町他、昭和6年1月に完成)は架橋後86年が経過している。橋長は141・834m、全幅員は23・165m。橋梁形式は単純非合成鈑桁(4連)・4径間鋼ゲルバー鈑桁(1連)、下部工形式は重力式橋台・壁式単柱橋脚。舗装は車道部・歩道部ともにアスファルト舗装。高欄は白御影石。照明は車道部が鋼円柱ポール(市電柱利用)、歩道部は石製灯籠。
 現在、賀茂大橋補修(その1)工事を横河−公成特定建設工事JVが進めている。工事概要は、耐震補強として上部工でタイプB支承への取替え、桁端部への落橋防止装置の取付(PCケーブル構造を選定)、下部工でポリマーセメントモルタル巻立工(PP工法)。老朽化修繕として上部工で鋼部材の塗装塗替え工、部分取換え工、床版の断面修復工・部分打替え工、ひび割れ注入工、下部工で断面修復工、ひび割れ注入工、機能性・耐久性向上を目的とした補修・補強として上部工で表面含浸工(河道部)、剥落防止工(遊歩道部)、橋面防水工(歩道部)、桁連結、下部工で表面被覆工。工期は27年10月30日〜31年3月15日。