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北陸工業新聞社
2017/11/10

【石川】オフィス、健康増進施設に続き/第3弾はホテル構想案も/JRの金沢市広岡3丁目再開発

 ジェイアール西日本不動産開発(大阪)が2014年春から再開発事業を手掛けている金沢市広岡3丁目地内の約3万7000平方メートル―。第1弾のオフィスビル「JR金沢駅西第一NKビル」、第2弾の健康増進複合施設「JR金沢駅西第二NKビル(スコール金沢)」に続く、第3弾として今、ホテル構想案が浮上し、北陸新幹線の開業効果が際立つ金沢の一等地の行方に関心が高まっている。
 同エリアにおける再開発プロジェクトは、12年春の温泉掘削からスタート。開発用途として商業施設やホテル、マンション、医療・温浴施設などが挙がった。13年1月、再開発第1弾として大型オフィスビル「JR金沢駅西第一NKビル」(S造7階建て延べ9654平方メートル)が建設され、14年春に完成した。
 15年5月には金沢市都市計画審議会で同エリアの用途地域の変更が行われ、「第二種住居地域」から「商業地域」になったほか、魅力ある商業業務ゾーンとして金沢らしい景観の創出を推進・誘導していくため、広岡3丁目地区(面積約4・9ヘクタール)に地区計画が定められた。区域内には区画道路(幅員12メートル、2車線、片側歩道)の新設や建築物などの用途制限も決まった。
 16年には再開発第2弾として、健康増進複合施設「スコール金沢」が着工。S造4階建て延べ約6500平方メートルに、病気の治療、予防を目的に医療・運動・栄養・癒しをトータルでサポート。今年4月1日に開業を迎えた。
 今回、懸案となっていた西日本ジェイアールバスの移転計画とともに、再開発の第3弾プロジェクトとしてホテル構想案が浮上。JR金沢駅から徒歩圏にあることなどから、ゼネコンやデベロッパー関係などの間では数年前から有力視されてきた。
 同エリアの再開発を進めてきたジェイアール西日本不動産開発は今回のホテル構想案について「現時点で具体的なことは明らかにできない」と述べるにとどまっているが、今後の動きに目が離せない状況である。
 ホテル構想案が実現すれば、金沢市が誘致を進めたインターナショナルホテルに続く、駅西エリアのさらなる起爆剤になるものと期待される。

乙丸町地内に移転計画/西日本ジェイアールバス

 JR西日本グループの西日本ジェイアールバス(大阪市此花区、野中雅志代表取締役社長)は、老朽化などに伴い、金沢市広岡3丁目地内にある金沢営業所を移転させる方針を固めた。
 移転予定先は同市乙丸町地内の農地約1万1800平方メートル。シネマコンプレックスであるユナイテッドシネマ金沢の隣接地となっている。
 今後、順調に行けば、来年度中に造成および、事務所や給油施設、洗車場といった新営業所の建設工事に着手するもようだ。

hokuriku