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建通新聞社(静岡)
2017/11/15

【静岡】静岡県小山町 森村橋の復元工事プロポ

 小山町は、森村橋=写真=の復元工事に伴う公募プロポーザルを行う。9月に公告し中止となった公募プロポーザルの再公告となる。参加表明書などの提出は11月17日まで受け付ける。目標提案価格は3億6000万円(税込み)以下とする。履行期間は2020年3月31日まで。
 応募資格は、2000年以降に完成した径間長30b以上の鋼橋のアーチ橋またはトラス橋の架橋実績があること―など。
 同町は、富士紡績の遺産で国の登録文化財である豊門公園、豊門会館、西洋館、森村橋といった一連の施設を有するが、全て老朽化が進み、公開もままならない状況となっている。森村橋の復元工事を可能な限り低コストで行うため、実施設計や施工方法などを見直し、施工者を同プロポーザルにより決めることとした。現在の森村橋を取り外し、工場で橋の部位の補修、新規製作、塗装などを施して復元した後、現位置に架橋し、完成当時の意匠工と電気設備工を行う。広場工は含まない。
 同橋は鋼製単トラス橋、橋長40b、幅員8・6b(歩道含む)。1906年竣工で、日本人が設計・施工した鋼製トラス橋としては日本初期のものとされる。設計は秋元繁松、施工は東京石川島造船所。
 同橋の復元修景事業で、完成当時の橋の姿に近づけ、同橋ゆかりの森村市左衛門を顕彰する。森村没後100年に当たる19年度の復元完成を目指す。土木の技術史を学ぶ場とし、また橋を見渡す眺望の場の整備やライトアップにより、橋の美しさを際立たせることで観光資源とする。
 プロポーザルの参加表明書は持参または郵送で受け付ける。郵送の場合は期限内必着。質疑は11月20日正午までメールで受け付ける。技術提案書提出は12月1日正午まで持参のみ受け付ける。プレゼンテーションとヒアリングを12月7日に町役場で行い、12月8日に選定業者を決定する。
 目標提案価格3億6000万円(税込み)のうち、17年度末の出来高に応じて最高5000万円を18年5月31日までに支払う。18年度末の出来高に応じて最高1億5000万円を19年5月31日までに支払う。残額は工事終了後に支払う。
 事務局は同町教育委員会生涯学習課(小山町総合文化会館内) 電話0550(76)5722。


提供:建通新聞社
(2017/11/15)

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