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日刊建設工業新聞
2017/11/15

【鳥取】県立学校のトイレ洋式化/18年度から緊急整備計画

 県は、県立学校のトイレの洋式化を目的とした老朽化したトイレの緊急整備を計画している。2018年度からの工事を予定しており、11月補正予算案に設計費約3100万円を予算計上する。夏休みを主な工事期間とするため、18年4月にも設計をまとめる予定。
 県立学校のトイレの洋式化率は33・6%で依然として和式トイレが多く、学校間でも格差がある。このため、学校間の格差を是正し、洋式化率を41・6%の引き上げるため、普通教室がある教室棟を中心に整備を検討しているもので、緊急整備では10校の13棟を対象に整備計画をまとめている。
 これまでに学校トイレの洋式化の推進が求められており、9月議会では学校間の格差是正の議論があったことなどから、トイレの洋式化、老朽改修を緊急的に行う。緊急トイレ整備事業の対象として計画されているのは、鳥取東高校(管理教室棟)、鳥取商業高校(管理教室棟2棟)、鳥取工業高校(教室棟)、鳥取緑風高校(管理教室棟)、岩美高校(管理教室棟)、八頭高校(管理教室棟)、智頭農林高校(管理棟)、鳥取中央育英高校(教室棟、管理棟)、米子西高校(管理教室棟2棟)で、老朽化した施設が多いため、トイレの洋式化に合わせトイレ内のフルリフォームを考えており、概算工事費は5億円あまりを試算している。
 県教委では、18年度から2年間の整備を想定しており、18年度当初予算で整備費を要求する。今後の見通しについて、財政課では学校全体の整備事業費などを勘案しながら実施時期を検討するとしており、要求通り整備されるかどうかは不透明だが、洋式化率6・3%の鳥取商業高校、同じく12・9%の米子西高校など洋式化率が極端に低い学校などを先行して整備するものとみられる。


日刊建設工業新聞