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西日本建設新聞社
2017/11/16

【熊本】九州地整、道路再構築に近く着手 阿蘇大橋地区国道57号復旧

 熊本地震で大規模な山腹崩壊が発生した阿蘇大橋地区の国道57号復旧について九州地方整備局は、崩壊部の道路再構築に近く着手する。地盤調査の結果を受け、240b区間を補強土壁工により施工。10日にザ・ニューホテルであった阿蘇大橋地区復旧技術検討会(委員長・北園芳人熊大名誉教授)の第6回会合で了承された。
 南阿蘇村立野の国道57号で寸断されている区間は、砂防斜面下の崩壊部240bと欠壊部220b(熊本側140b、大分側80b)。九地整は現ルートでの復旧を目指しているが「課題は多く残されており、現時点で復旧時期は見通せない」と話す。
 ただ、現道復旧対策として崩壊部では盛土案と補強土壁案を検討。地質調査を既存道路付近や川側(黒川)、山側の計6カ所(各2カ所)で実施し、地耐力は既定値以上を示したが、火山灰質で脆弱なシルト主体層が確認されている。盛土案では再度の地震等により崩壊の恐れがあるため、困難と判断。一方、補強土壁工はシルト主体層の影響を受けない位置で施工を行えば、道路構築は可能とした。近く着工し、完成後は仮設道路を設置、砂防斜面対策やJR復旧の工事ヤードとして当面利用する考えだ。
 崩壊部の前後に位置する欠壊部は、地震後の降雨等により1〜4bの浸食が進んでいることが報告され、今後本格的な防止対策に取り組んでいく。浸食による構造物への影響を確認するため、表層崩壊、土砂部・岩盤崩壊でモニタリングを行う。
 砂防事業で進めている斜面対策は、斜面の浸食や風化、落石などを防ぎ、安定化を図る恒久対策に着手中。中腹部の堆積土砂除去を終え、現在ネット工の施工に向けたアンカー試験を行っている。時期は未定だがネット工が完了すれば、全てのエリアで有人作業が可能になるという。

提供:西日本建設新聞社
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