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建設新聞社
2017/11/17

【東北・岩手】81億余で大成建設JV/WTO段階選抜の三沿道・堀内地区道路

 東北地方整備局は、WTO対象案件で段階的選抜方式による「国道45号堀内地区道路工事」を13日に開札し、1落の81億0847万円、評価値2・3062(技術提案@47点+A10点=57点)で大成建設・村本建設JVに決めた。
 入札者は同JVと西松建設、大林組、熊谷組・株木建設JV、三井住友建設、鹿島の6者のほか不動テトラが不参加。このほか1次審査のみの対象者が前田建設工業、奥村組、青木あすなろ建設、東急建設、鴻池組、錢高組。
 この工事はトンネル2本と3橋梁の下部工計8基などを施工する大ロット案件。復興道路の三陸沿岸道路・野田久慈道路南部で、南側から長途(おさんど)跨道橋の下部工(以下構造物は仮称)、沢向(さわむかい)トンネル、新堀内大橋の下部工、堀内(ほりない)トンネル、新安家(あっか)大橋の一部下部工を担当する。施工地は岩手県普代村第19地割〜野田村玉川第2地割で、工期は2020年9月30日(長途跨道橋は19年4月30日)。
 長途跨道橋は普代北IC北側で現道45号が三沿道を跨ぐ橋梁。下部工2基を施工しコンクリート約1800立方b、鉄筋約150dを用いる。
 沢向トンネルは延長256b、内空断面積約87・6平方b。全体的に土被りが薄く、最大でも20bを超える程度。南側からNATM発破による逆掘りを行う。
 新堀内大橋は橋長175b、幅員12bのPC3径間連続ラーメン箱桁橋。橋脚はともに壁式でφ9500_bの大口径深礎杭。P1では竹割土留を採用し杭長は9b、躯体部の高さは37・5b。P2は杭長16bで、躯体部の高さが34b。橋台はともに逆T式。
 堀内トンネルは延長1587b、内空断面積約94・9b。土被りはおおむね数十bだが、ほぼ中間部に約16bと薄い地点が存在する。北側からの順掘りとし、NATM発破で掘削する。
 新安家大橋は橋長231b、幅員12bのPC3径間連続箱桁橋。今回の工事では橋台2基を施工する。
 長途跨道橋を除く部分の主要資機材はコンクリート約3万9000立方b、鉄筋約800d、H形鋼約430d、ロックボルト約600d。
 技術提案の指定テーマは、トンネルごとの地山安定にそれぞれ1項目、トンネル覆工で1項目、新堀内大橋の橋脚に1項目、トンネル内作業時の安全管理に1項目だった。

 提供:建設新聞社