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　名古屋市観光文化交流局は、２０１８年度予算の編成に向けた要求で、名古屋城二之丸地区の整備基本構想策定に８００万円の予算を盛り込んだ。また、名古屋城正門付近で来訪者をもてなす場を作る「世界の金シャチ横丁構想」に関連して、第二期整備計画の策定費用も求めている。この他、名古屋城関連では、二之丸庭園の保存整備に向けた予算を引き続き要求する。
　名古屋城二之丸地区は本丸の南東側に位置するエリア。地区の中央に位置する愛知県体育館の移転改築が決まったことに伴い、今後の発掘整備が期待されている。18年度予算への要求では、二之丸地区全体の価値・魅力を高めるため、地区の整備に向けた基本構想の策定に８００万円を要求した。加えて、19年度の債務負担行為として限度額４００万円も設定するとしている。
　同じく二之丸では、名勝となっている江戸時代の庭園の保存整備に４７００万円を要求。発掘・測量や設計、修復整備を実施するとしている。
　金シャチ横丁は名古屋城への来訪者をもてなすため、市が新たに整備を計画しているエリア。既に第１期の整備に着手しており、今回、第二期整備計画の策定へ２３００万円を要求。構想では、第一期で未整備となっている正面西側について、展示施設や多目的空間を盛り込んでいる。
　名古屋城関連ではこの他、本丸御殿の観覧環境整備に１５００万円を要求。天守閣木造復元に伴う実施設計費なども盛り込んだ。

提供：建通新聞社