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西日本建設新聞社
2017/11/29

【熊本】八代港国際クルーズ拠点が起工 国・県・船社104億投入

 八代港国際クルーズ拠点整備事業が起工した。国が専用岸壁と泊地、県が駐車場、船社が旅客ターミナルなどを建設する計画で、概算事業費は計約104億円。25日に現地であった耐震強化岸壁整備着工式で蒲島郁夫県知事は「世界で最も魅力的なクルーズ船拠点港にしたい」と意気込んだ。平成32年4月の運用開始に向け工事が本格化する。
 国際クルーズ拠点は、船社の投資で旅客施設を整備し、その代わりに岸壁の優先使用を認める仕組み。訪日旅客クルーズ500万人の実現に向け国土交通省が7月、国際旅客船拠点形成港湾として6港を指定していた。
 計画によると、国土交通省は22万d級の大型クルーズ船が寄港可能となるよう岸壁400b程度(うち約200bは耐震強化岸壁)と泊地(水深約10b)を整備する。事業費は約82億円。着工したのは岸壁地盤改良工事(東洋建設、落札額6億7050万円)で、岸壁背後の既設護岸部を深層混合処理工法により地盤強化する。岸壁・泊地とも31年度中に完成予定。
 県は約10億円かけて大型バス150台に対応できる駐車場や、ターミナルから駐車場までの屋根付き歩行通路、照明設備、植栽、防塵フェンス等を整備する。今後、測量設計等に取りかかり、平成30年度から工事に入りたいとしている。完成予定は31年度中。
 ロイヤルカリビアン・クルーズ(RCL)社が約10億円かけて建設する旅客ターミナルは、設計段階で規模等は未定となっているが、計画書では約4000平方bと示しており、31年度中に完成させる。集客(商業)施設については、規模・完成時期とも未定となっている。
 25日の着工式は、県、ロイヤルカリビアン・クルーズインターナショナル・チャイナ、国土交通省熊本港湾・空港整備事務所の共催で行われ、関係者約100人が出席した。来賓のクアンタム・オブ・ザ・シーズのチャールズ・タイゲ船長は「休日にロイヤルカリビアンで来日することを一つの夢として展開する」、簗和生国土交通大臣政務官は「インバウンド観光による地域経済の活性化に繋げるほか、県内初の耐震強化岸壁は災害時の救援物資等補給拠点として利用できる。この事業を全力で推進・支援する」と挨拶した。
 県選出国会議員、県議、八代市長等の祝辞に続き、国土交通省の菊池身智雄港湾局長が基調報告。地元園児らと一緒にくす玉割、地盤改良機のスイッチを押して、着工を祝った。
 完成後の岸壁は、RCL社には年間150日の優先利用を認め、同社を含め10年以内に年200回のクルーズ船寄港を目指している。

提供:西日本建設新聞社
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