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建設経済新聞社
2017/12/14

【京都】井手町の新設特別支援学校 軟弱地盤対策等で建設に遅れ

 京都府教育委員会は13日、井手町に計画の新設特別支援学校について、建設工事が遅れる見込みであることを明らかにした。
 府教委によると、▽搬出土量削減のための造成計画の変更▽敷地北西側に軟弱地盤があることが判明し対策を実施−により、学校建設工事の着工が約10ヵ月遅延する見込みとなった。
 今後のスケジュールによると、2018年度に造成工事を行い、2019年度から校舎等建設工事に着手し、2020年度も継続して校舎等建設工事を進め、2021年度の開校を目指す。
 計画によると、井手町井手大塚他に合計延1万2519・40u(建築面積6195・49u)規模の特別支援学校を新築する。
 大建設計(大阪市西区)がまとめた基本設計によると、建物は3階(一部プールのみ4階)の低層とし、周辺の山並みや木津川の眺望を損ねないようにする。最高高さは16・80m。バルコニーを建物全周にめぐらせ、水平強調のデザインで全体を統一。部分的に曲線を取り入れ、温かみと親しみを持たせる。
 構造形式は柱・大梁からなる純ラーメン構造(架構)とし、通常、柱間に設ける耐震壁をなくし、教室のレイアウト変更など柔軟に対応できるようにする。
 RC造の躯体表面を複層塗材で仕上げ、外気から保護し長寿命化を図る。外部建具は高耐久塗装を施し、上部には庇を設けて雨がかかるのを防ぎ長寿命化を図る。
 校舎棟はRC造4階建、延1万1359・97u(建築面積4969・27u)、体育館棟はRC造+S造平屋建、1099・43u(建築面積1166・22u)、付属建屋はRC造+S造平屋建、60・00u(建築面積60・00u)。
 敷地北西側に配置するグラウンドには150mトラック、50m走レーンを確保し、周囲には防球ネットを設置する。
 敷地外周部には高さ2mのフェンスを設置し、高低差からの落下防止、学校用地内外の明確化、不審者の侵入防止を行う。
 新設する特別支援学校の設置学部は小学部・中学部・高等部(知的障害・肢体不自由)。児童・生徒数は約200人、教職員は約150人。
 なお校舎新築工事実施設計も大建設計(大阪市西区)が担当。
 造成工事実施設計業務はサンスイコンサルタント(京都市下京区)、造成工事積算業務は一般財団法人京都技術サポートセンター(京都市上京区)が担当。