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建通新聞社(神奈川)
2017/12/18

【神奈川】横須賀市 公共施設の更新・再編などにFM導入

 横須賀市は、道路や上下水道施設なども含めた公共施設の更新・再編、維持保全に、ファシリティマネジメント(FM)を本格導入する。公共施設の将来の在り方を示すとともに、2019年度から10年間程度を対象とした施設の更新・再編のための計画として「FM戦略プラン」を策定。また、20年度から10年間程度の施設の長寿命化に向けた取り組みを位置付けた、施設維持保全のための計画「公共施設保全計画」を作成する。
 FM戦略プランは、▽基本方針▽施設更新・再編時の集約・統合の在り方▽個別施設の今後の方向性(将来像)▽維持・更新費用の縮減手法―などで構成する。例えば、集約・統合の望ましいパターンとして、学校施設を中心とした施設の複合化や、公共施設を中心とした複合化、市街地再開発を中心とした公共施設の複合化―などのイメージを例示する。
 個別施設の今後の方向性については、現在の状況を整理した上で、具体的な対応方法を示す。17年度は市職員による戦略プラン検討部会でたたき台を作成。18年度からは外部有識者や市民公募などによる「検討委員会」で検討を進めて19年度上半期中にプランを策定する。
 一方、「公共施設保全計画」は、公共施設一元管理システムを導入の上で、策定に取り組む。計画の内容は、▽部位別の標準的な改修サイクル(予防保全で対応する部位、点検結果で対応する部位)▽改修優先順位の決定手順▽施設ごとの改修・更新計画(直近10年程度の年度別計画)▽施設管理の手法ガイドライン(施設情報の管理方法、日常的な施設点検マニュアル、改修予算要求の手順など)―など。まず18年度は施設の一元管理システムを導入し、19年度はシステムデータを活用した保全計画を検討し同年度末までに計画を策定する予定だ。
 取り組みを推進するため、全庁的な組織として、市長をトップとする「公共施設マネジメント戦略会議」を設置した。道路や上下水道施設、その他の社会基盤施設を含めた公共施設の更新・再編、長寿命化対策などの重要事項を検討する。戦略会議の下部組織として、「FM戦略プラン検討部会」、「追浜地区再開発公共施設検討部会」を設置しており、この他にも必要に応じてプロジェクトごとに検討部会を置く。
 
提供:建通新聞社