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建設新聞社
2017/12/18

【東北・宮城】ニューマチックケーソンで国内有数規模/石巻中央ポンプ場本体を公告

【東北・宮城】ニューマチックケーソンで国内有数規模/石巻中央ポンプ場本体を公告

 日本下水道事業団東日本本部は、宮城県石巻市に最大規模の能力で整備する雨水ポンプ場の本体工などを行う「石巻市石巻中央排水ポンプ場ほか1施設復興建設工事その2」をきょう(18日)付けで公告する。
 総合評価は施工体制確認型・技術提案審査型とし、技術評価点の配点は16点で評価項目は2件としている。ニューマチックケーソン工法を用いる下水ポンプ場としては国内有数規模となる。
 申請書は2018年1月22日まで、質問の提出は2月8日まで、入札書の提出は同19日までとし、開札は翌20日10時に行う。特別重点調査および契約後VE方式の試行工事。
 参加資格は3社JVで、指名停止措置対象は事業団東北区域。代表者は一般土木工事1350点以上かつ建築工事の有資格者で、企業実績は過去15年に@計画排水量5立方b/秒以上の下水道ポンプ場新増設土木工事AJSか地方公共団体等発注のニューマチックケーソン工法の工事B下水道法の下水管渠か都市下水路または地方公共団体等発注管渠等で密閉型シールドによる仕上内径2800_b以上の敷設工事―を求める(@〜Bは同一工事でなくてもよい)。
 配置予定技術者は過去20年間に、計画排水量2・5立方b/秒以上の下水道ポンプ場の新増設土木工事の経験があること。また特殊技術に係る技術者として、ケーソン施工期間は企業実績A同等の経験、シールド施工期間は企業実績B同等の経験がある技術者を配置すること。
 代表者以外の構成員は、1社が一般土木工事か建築工事1250点以上、残る1社は一般土木工事か建築工事1250点以上または、石巻市内本社の一般土木工事800点以上か建築工事750点以上。
 工事内容は、東日本大震災を受けて旧北上川河口部右岸の石巻市門脇町に建設する石巻中央排水ポンプ場の本体工と、同ポンプ場に流入する石巻中央幹線の最下流部を構築するもの。設計はともに日水コンが作成し、工期は21年3月17日(約36カ月)。
 石巻中央排水ポンプ場は全体計画水量30・9立方b/秒の規模で、構造規模はRC造地下2階地上3階建て、延べ1万0402平方b。透水性が高い地質のため建屋はニューマチックケーソン工法で構築し、平面寸法は最大で縦89・6b×横41・15bの底面積約3500平方b、構築高は1〜3リフトが12・2b、4リフトが7・6bで沈設深さは39b、作業気圧は0・374メガパスカル。また建設用地は地下10bほどから岩盤になっている。
 当初契約分で沈砂池ポンプ棟、吐出水槽、直接放流管を整備し、随契分で場内整備を施す。建設用地にあった工場の基礎撤去は大豊建設が担当。
 また、同ポンプ場に流入する石巻中央幹線のうち、本工事で旧北上川沿いの最下流部の工区を掘進する。代表内径4250_b、代表延長683bで、泥水式シールド工、特殊マンホール工、立坑、地盤改良を施工。上流部の工区は前田建設工業JVが担当する。
 技術評価項目は@ケーソン沈設の施工管理(沈設精度、速度、安全、その他施工全般)およびコンクリート品質管理(打設計画、養生方法・期間、ひび割れ・止水対策、その他施工全般)A急曲線施工を含むシールド工法に必要な施工管理、品質管理、工事が輻輳する作業用地内の安全管理―。

 提供:建設新聞社