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北海道建設新聞社
2017/12/18

【北海道】科学館のSLは19年度に旧駅舎敷地内へ移設 室蘭市

 室蘭市は、仮称・市環境科学館・図書館整備に伴って解体する、青少年科学館の敷地内で展示している蒸気機関車(SL)を、旧室蘭駅舎敷地内に移設する計画だ。2018年度に市民意見を聴取しながら詳細を固め、19年度の移設を目指す。撤去・設置合わせた事業費に4830万円を見込み、一部にクラウドファンディング(CF)を活用することも検討している。
 1963年完成の青少年科学館と58年完成の室蘭図書館はいずれも老朽化が進んでおり、耐震性も低いため取り壊し、跡地には両者の機能を兼ね備えた環境科学館・図書館を19年度から建設する予定。これに伴い、現在は青少年科学館敷地内で保管・展示され、地域資産としても価値があるSLのD51―560号を移設する。
 移設先としては、道内最古の木造駅舎で、国の登録有形文化財にも登録されている旧室蘭駅舎の敷地内公園を検討中。上屋なども設置した上でSLを展示するとともに、駅舎や公園内の設備を充実させ一体的に整備。街の歩みが理解できる施設とする。
 事業費は撤去に230万円、上屋新設なども含む移設に4600万円を試算。資金の一部には、市が主導となるCFの活用を視野に入れる。18年度はまちづくり協議会を通したワークショップを開き市民意見を集めた後、CFを実施。19年度に移設というスケジュールを描いている。