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日刊建設タイムズ社
2017/12/18

【千葉】免震構造と地下採用/旭市新庁舎建設基本設計/5階建て延べ1・4万uに/素案でパブコメ開始

 旭市は「旭市新庁舎建設基本設計」の素案をまとめ、15日からパブリックコメントを開始した。来年1月5日まで意見を募集し、旭市新庁舎建設市民会議で基本設計案を検討、年度内に基本設計をまとめる。建築構造では免震構造を採用し、同構造の採用に併せて地下駐車場を設置。これにより、建物規模をプレキャストPC造(一部S造)地下1階地上5階建て延べ約1万4200u(うち地下約2500u)とした。
 概算事業費は、本体工事約50億円(うち地下駐車場約2億円)、外構工事約1億6000万円、解体工事(現本庁舎、第二庁舎)約1億7400万円(うちアスベスト撤去費3600万円)、その他工事費約1800万円(上水道1300万円、排水500万円)の総額約53億5200万円を見込む。
 新庁舎の最高高さは約24m。階別面積は地下約2500u、1階約3700u、2階約2800u、3階約2200u、4階約2200u、5階約800u。5階は展望室と機械室。エレベーターは3台を設置予定。基礎は地盤調査の結果により決定するが、現状は杭基礎を予定。駐車場は来庁者用118台、公用車用74台の合計192台分を確保。ほかに35台分の駐輪場を整備する。
 設計の基本方針は、@市民に開かれた庁舎Aユニバーサルデザインに対応した庁舎B住民自治の拠点となる庁舎C市民の安全・安心を支える庁舎D環境にやさしい庁舎E行政需要の変化に対応できる庁舎――を目指す。
 施設の配置は旭文化の杜公園との連携に配慮。平面は、開放的な低層階と機能を集約したコンパクトな上層階で構成。立面計画では、色彩の使い分けや壁面の区切りにより、周囲に圧迫感を与えないようなデザインとし、白・黒・自然色を基調とする。断面計画は、十分な空間を効率的かつ合理的に確保して、将来の機能更新や改修のしやすさに配慮。構造は高度な耐震性や耐久性、防火性を備えるとともに、行政機能も期待できる、災害に強い合理的な構造体による安心・安全な庁舎を計画する。
 新庁舎の建設場所は旭市ニの2132番地先。敷地面積は9864u。建ぺい率・容積率は60%・200%。敷地は主要地方道旭停車場線(幅員12m)に接する。
 事業スケジュールは、来年度末までに実施設計を完了させ、その後、19年度に着工、20年度までの2か年で工事を行い、同年度内の完成を目指す。さらに、21年度から既存庁舎の解体工事を実施する計画。
 基本設計は横河建築設計事務所(東京都品川区上大崎2―25―2)が担当している。k_times_comをフォローしましょう
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