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建設新聞社
2017/12/21

【東北・宮城】87億余で飛島建設JV/石巻港排水ポンプ場本体など

 日本下水道事業団東日本本部は、宮城県石巻市内の「石巻港排水ポンプ場ほか2施設復興建設工事その2」を19日に開札し、1落の87億2400万円、評価値55・815(技術提案16点+施工体制評価点30点+価格点9・815)で飛島建設・東亜建設工業・日本製紙石巻テクノJVに決めた。入札者は同JVと清水建設・大豊建設・遠藤興業JV(施工体制確認追加資料提出なく無効)の2者だった。
 本工事は石巻港排水ポンプ場の本体と、同ポンプ場に流入する石巻港1号幹線および近接して設ける直接放流管の石巻港4号幹線を布設するほか、井内第一排水ポンプ場の本体工事を担当する。工期は2020年12月24日までだが、井内第一ポンプ場の当初分と4号幹線は20年3月18日まで。随契分を含む全体工期は約39カ月で20年度末を見込む。
 石巻港排水ポンプ場は、石巻市築山地内の臨港道路と都市計画道路門脇流留線の間に設置し、工業港付近の排水区をカバーする。計画水量は14・866立方b/秒で建屋はRC造地下1階地上3階建て、延べ3483平方b。軟弱地盤で長めの杭を打ち込む。なお、ポンプ場から工業港東水路に至る放流渠工事は別途発注して佐藤工業・遠藤興業JVが受注している。
 石巻港1号幹線は、高盛土道路の門脇流留線に沿って直線的に西進し、石巻港ポンプ場に流入する。本工事では内径2000〜3000_b、延長820bを対象に開削工と泥水式推進(φ2000_b)で施工する。設計はポンプ場とともに日水コンが作成した。
 また、石巻港4号幹線は、同排水区内の直放管となるもので、本工事では内径1350〜2000_b、延長1700bについて開削工と泥水式推進および土圧式推進(各φ2000_b)ならびに泥濃式推進(φ1350_b)で布設する。設計はテイコクが担当。
 井内第一排水ポンプ場は、市街地北東部で旧北上川左岸の稲井地区に設ける施設で、計画水量は2・917立方b/秒、建屋はRC造地下1階地上3階建て、延べ799平方b。設計はオリジナル設計がまとめた。
 技術評価項目は@RC構造物築造に当たってコンクリートの品質管理(打設計画、養生方法・期間、ひび割れ・止水対策、その他施工全般)A推進工法における掘進管理および安全管理―だった。

 提供:建設新聞社