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北海道建設新聞社
2017/12/22

【北海道】18年度から国保病院建て替えの検討を開始 遠別町

 遠別町は、国保病院建て替えに向けた検討を2018年度から始める計画だ。現在の施設はRC造、2階、延べ2547m²で、1963年に建設した後、83年に増築している。ともに老朽化が進行していることから病院の在り方と合わせて19年度内に新施設の方向性を固める予定だ。
 本町1丁目3にある同病院は、一般床16床、療養床20床の計36床を有し、診療科目は内科、外科、小児科、婦人科の4科、医師は出張医を含め常勤医3人体制で運営している。
 病院の在り方を検討するのは、将来的に人口増が見込めない中、現行の国保病院体制で施設規模を維持するのか、医師数や看護師数などの制約を受けない19床以下の有床診療所に転換し初期投資や維持費の低減を図るのが良いのか町民の意思を計画に反映させるため。
 現状でも、ほとんど手術は行われておらず高度医療を必要とする場合は名寄、稚内、留萌市立病院のいずれかに転院搬送しており有床診療所にすると手術室を設けずにすむといった利点がある。
  ただ、病院規模を縮小しても医師、看護師などの人員は現在の体制を維持し、医療サービスの質は落とさない方針だ。
 18年9月の議会で病院会計の決算認定を受けた後、経営改革プランの状況を検証し、その後、病院と施設の在り方を検討する会議を立ち上げて議論を開始。19年度内に結論をまとめる予定となっている。