トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2017/12/26

【徳島】徳島市中央卸売市場 1〜2月にも方向性

 徳島市は、北沖洲にある中央卸売市場の施設耐震化を含む老朽化対策や市場機能の強化について、順調なら来年1〜2月にも方向性を決定する考え。決定を受けて市は、3月市議会定例会に順調なら必要な予算の承認も求めて報告し、18年度から整備に向けた具体的な対策に着手する見通しだ。
 1973年2月に供用した中央卸売市場について、場内施設が老朽化し、また、複数の主要施設が耐震性能を満たしていないことなどから、耐震補強または施設更新による施設整備を検討しているもの。市は2017年度末をめどに「耐震補強する」または「施設を更新する」のいずれかを決めることにしていた。
 14日の市議会産業交通委員会で市は、これまでに整備検討協議会を4回開催し、場内業者の意見はまとめたと説明。今後は年明け1〜2月に開く開設運営協議会に諮り方向性を決定し、市議会に報告したいとした。
 現時点で方向性は示されなかったが、仮に耐震補強の場合、18年度から設計などに着手する見通し。また、施設更新の場合は、18年度から基本計画の策定などに着手し、国の第11次整備計画に向けた事業実施計画を19年度に策定。20年度以降にこの計画に基づき、設計や工事など施設整備を推進していくことにしている。
 所在地は北沖洲4ノ1ノ38(水産物荷受所は南沖洲5ノ8ノ78)。敷地面積は10万1600平方b(水産物荷受所は2019平方b)。市が14、15年度に実施した耐震診断結果によると、鉄筋コンクリート造4階建て延べ3050平方bの水産冷蔵庫棟はIs値が0・61で、耐震基準(Is値0・6以上)を満たしたものの、鉄筋コンクリート造4階建て延べ1321平方bの管理棟のIs値は0・53で、基準を下回った。また、鉄骨一部鉄筋コンクリート造2階建て延べ8000平方bの水産棟のIs値は0・14、同造2階建て延べ1万7000平方bの青果棟はIs値0・15で、いずれも震度6から7クラスの地震で倒壊または倒壊する危険性が高いと判断されるIs値0・3未満だった。

提供:建通新聞社