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建設新聞社(長崎)
2017/12/26

【長崎】三菱幸町工場跡地活用に複数企業公募

三菱重工業長崎造船所幸町工場一帯跡地活用策
  来年4月下旬に事業者決定、約7fを開発
 三菱重工業樺キ崎造船所幸町工場一帯における跡地活用策の公募に関して、JR九州など複数の大手企業が関心を示していることが分かった。三菱重工業鰍ヘ提案内容を精査した上で、入札を経て2018年4月下旬に開発事業者を決定する構え。以降、土地契約手続きを行い事業者に土地を引き渡す。順調なら18年度以降、大規模な開発事業に着手される見通しだ。
 公募対象となっているのは、JR長崎駅と浦上駅の間に位置する約7fの同社敷地(長崎市幸町6ノ12)。三菱側は▽住む▽働く▽楽しむ―を土地活用のコンセプトとして開発事業者を募集しており、商業施設や広場などとして活用する方針。これに対して、住宅や商業など複数の機能を合わせた計画内容が提案されているという。
 公募で決まった事業者に用地を売却。現在は建築物が現存しているが、解体除去や一定の土壌汚染対策を実施の上、原則として更地での引き渡しを予定している。幸町工場の位置

  複数機能で構成 駅北部の拠点に
 幸町工場跡地のまちづくりコンセプトとして同社は、「長崎の街に新しいライフスタイルと仕事を創出し『住む・働く・楽しむ』という三つの視点から、豊かな暮らしを実現する長崎駅北部の新拠点」などを位置付け。コミュニティなどの機能を付加することで、活気あふれる持続的なまちづくりの実現を目指す。
 全面移転後の跡地について同社は、長崎市全体の土地利用動向や開発計画とも関連するとして、県や長崎市とも相談しながら活用方策を検討していく。土地売却を軸に商業や住宅などの選択肢で活用策を模索。雇用や定住促進などにつながる活用を目指す構えを見せている。
 すべての事業を他地区に移管する工場再編計画を2015年に発表。「幸町工場跡地活用検討会(Area Happiness Project)」といった組織を発足し、不動産としての有効な活用策の検討を進めている。ksrogo