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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/12/26

【山梨】本年度から用地取得へ/新環状北部区間

 国土交通省関東地方整備局は、国道20号新山梨環状道路の北部区間(甲斐市牛句〜宇都谷、L5q)について、事業の継続を事業評価監視委員会に諮り、了承された。2017年度から用地取得に着手する予定で、早期着工、完成を目指す。
 箇所は、北部区間全体約15qのうち甲斐市牛句から宇津谷までで、04年度に事業化。幅員は17・5m〜18・25mの4車線。道路規格は第3種第1級。全体事業費は約353億円。
 13年3月に都市計画決定され、16年度は調査・設計や測量、地質調査を行った。工事は未着手で、用地取得は0%。
 関東整備局では、事業の必要性について@甲府市周辺の国道20号、国道52号の混雑緩和A通過交通の市街地流入抑制による事故の減少B景勝地の昇仙峡への最寄ICとして牛句IC(仮称)の整備による観光客のアクセス向上―などを見込んでいる。
 県知事も、北部区間は甲府都市圏の交通の円滑化やリニア中央新幹線の開業効果を県全域に波及させるために必要不可欠であり、全線の早期完成を望んでいる。
 事業の費用対効果は、全体で便益(B)が601億円、費用が259億円(事業費254億円+維持管理費17億円)でB/Cは2・3と便益が費用を上回る。
 以上を踏まえ、事業の継続を委員会に諮り、了承された。
 なお、北部区間のうち事業化されていない区間は、県などが早期事業化を要望している。