トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2017/12/28

【東京】都 選手村整備に合わせ道路景観の在り方検討

 東京都都市整備局は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村地区で“レガシー”となる道路景観を検討する。都施行による市街地再開発事業により、選手村と併せて整備する区画道路や周辺の道路について景観素案を作成するとともに、維持管理やエリアマネジメントの枠組みなども検討する。
 都は20年大会の選手村整備を「晴海五丁目西地区第1種市街地再開発事業」の一環として進めている。同事業は中央区晴海5丁目地内の約18fを事業区域とし、選手の宿泊施設となる「板状棟」22棟(14〜18階建て)を19年度までに完成させ、大会後に高層棟(50階建て)2棟と商業施設を建設し、板状棟を住宅として供給するために改修する。公共施設として幹線街路(補助第314号線、延長210b)や区画道路(区画街路4路線、延長1570b)なども整備。24年度に全ての事業を完了させる計画。公募選定した民間事業者のグループが特定建築者となり、これらの施設整備を進めている。
 選手村の整備を契機としたまちづくりに当たり、都は「海に開かれ都心に近接した立地を生かし、多様な人が交流し、都市生活を楽しむ環境にも配慮したまち」とすることを目標に設定しており、これを実現するための道路景観を検討する。
 再開発事業の進捗状況や地元意見などを踏まえながら、道路空間の活用なども含めた維持管理やエリアマネジメントの在り方、課題、枠組みをはじめ、大会の記憶を残すためモニュメントの設置などの取り組みを検討する。特定建築者と調整した上で道路景観素案をまとめる。
 業務はアルメックVPI(新宿区)が担当し、年度内に成果を得る。

提供:建通新聞社