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建通新聞社四国
2018/01/05

【徳島】早明浦ダム再生事業 政府予算案に

2018年度政府予算案が12月22日に閣議決定され、四国では水資源機構が実施する早明浦ダム再生事業、3億円が政府予算案に盛り込まれた。既設ダムを有効活用するダム再生の取り組みを、より一層推進するための方策を示す国土交通省の「ダム再生ビジョン」策定後、全国で初めての新規ダム再生事業。
 早明浦ダムは高知県本山町(左岸)と土佐町(右岸)に位置する、ダム高106b、堤頂長400bの重力式コンクリートダム。総貯水容量3億1600万立方b、有効貯水容量2億8900万立方b。
 同事業はダム貯水池の容量振り替え(※現状の利水安全度を確保しつつ、不特定補給の運用を見直すことにより容量を確保する)や、予備放流方式(洪水が予想された時点で、あらかじめ放流を行うことで貯水位を下げ、洪水調節容量を洪水調節計画で確保)の導入により、現況の洪水調節容量を9000万立方bから1億0700万立方bに増大させるとともに、放流設備の増設などで治水機能の向上を図る。
 総事業費は約400億円(建設費272億円、維持管理費3・5億円)を見込む。

提供:建通新聞社