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建通新聞社(中部)
2018/01/11

【愛知】名古屋市 荒子川公園で民活検討 2月にサウンディングも

 名古屋市緑政土木局は、荒子川公園(名古屋市港区)について、民間事業者を活用した新たな事業展開を検討する。事業方式としては、事業者選定に向けて現在手続き中の久屋大通公園と同様に、Park−PFI方式を念頭に置く。2月14日には民間事業者からアイデアを募るサウンディングを市内で予定しており(既報9日付1面)、荒子川公園に適した事業内容やスキームを模索する。公園での民活事業としては、名城公園北園(北区)に整備したtonarino(トナリノ)があり、局は荒子川公園でも民活により新たなにぎわいを呼び込みたい考えだ。
 民間事業者との官民対話(サウンディング)は国の主催で他の自治体と合同で開く。参加の申込期間は31日まで。国土交通省のホームページから申し込める。
 荒子川公園は、港区遠若町2にある面積約26fの総合公園。局はまず、サウンディングを通して幅広く事業者のアイデアを募り、有望な事業の内容や、事業者を募集する際の手続きの検討に生かす。
 事業内容としては、飲食・物販施設の設置だけでなく、間口を広げてさまざまなアイデアに触れたい考えだ。事業者の募集時期についてはサウンディングでの提案内容を受けて決めるが、既存空きスペースの活用による店舗設置など簡易な事業であれば、2018年度内に募集を開始することも考えられる。一方、公園の既存施設の改修や再整備も視野に入れるとした場合、設計などの準備作業が必要になる。
 同公園はラベンダー園や日本庭園などを備えており、サクラをはじめ花の見頃には多くの人でにぎわう。また、緑化に関する相談・指導や資料の展示、講習会などの機能を担っているガーデンプラザにも、年間約20万人が訪れている。この他、公園内の有料施設としては、テニスコートやデイキャンプ場がある。公園内でのイベントの許可件数は、久屋大通公園に次いで市内で2番目に多いという。
 公園は現在、指定管理者として名古屋市みどりの協会・大島造園土木グループを置き、維持管理などを行っている。

提供:建通新聞社