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　香川県の２０１８年度当初予算要求によると、17年度当初予算額（４６１２億９９００万円）に対し０・８％増の４６４９億５９００万円を要求している。１月下旬から知事調整に入り、２月中旬に18年度当初予算案がまとまる。
　部局別で環境森林部は71億８０００万円の要求で17年度当初（83億８３００万円）に比べ、12億０３００万円の減で前年度当初比14・４％減。全国育樹祭関係が終了したことから予算額が落ち込んだ。18年度当初予算案に新規に県産木材の供給と利用促進事業として６６００万円を要求。「県産木材の供給と利用促進に関する条例」が11月県議会で議決されたことから、18年度に県産木材の認知度を高め、利用を一層促進し川上から川下までの連携による安定供給に向けて取り組む。
　農政水産部は２００億６８００万円の要求で前年度当初（２２６億２３００万円）に比べ25億５５００万円の減と同比11・３％減。
　土木部は４６０億３５００万円の要求で17年度当初（４５７億８９００万円）に比べほぼ横ばい。公共土木施設長寿命化に20億４１００万円▽空港連絡道路整備（県道岡本香川線〜高松空港までの香南工区約６�`）３億円▽河川総合開発（椛川ダムなど３ダムの整備・調査）66億６０００万円▽地震・津波対策海岸堤防等整備20億４７００万円▽空き家対策総合推進（市町連携の老朽危険空き家の除却に対する補助、空き家所有者らに対する問題意識の醸成）７７００万円―を要求している。
　警察本部は17年度当初（２５１億７７００万円）に比べ６・９％増の２６９億１０００万円を要求。新規に「生活道路・夜間における交通死亡事故抑止対策事業」を挙げた。高齢者の交通死亡事故の特徴を踏まえつつ、生活道路の車両速度を抑制し夜間の横断歩道の安全性を向上させるため、ハード面による交通安全施設などを整備し高齢者の被害防止を図る。新規施策で大規模災害対策事業に１２００万円を要求。南海トラフ巨大地震をはじめ、台風やゲリラ豪雨などの風水害に備え、被災現場からの映像を撮影する情報収集機器（ＴＶ）を整備する。
　県教育委員会は17年度当初予算（８９５億３６００万円）に比べ、１・４％増の９０８億２２００万円の要求。このうちデザイン性を兼ね備えた魅力的な新県立体育館を整備するため、18年度に基本・実施設計などを進める。

提供：建通新聞社