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建設新聞社(長崎)
2018/01/16

【長崎】吾妻愛野バイパスに電子銘板

スマホなどで183名の工事関係者名を表示
   産学官連携建設業人材確保育成協議会が提案
 島原道路の一部として12月16日に開通した一般国道251号『吾妻愛野バイパス』に電子銘板が設置された。工事概要と工事関係者の名前を表示できるQRコードで構成。事業を県民にPRするとともに、工事従事者の名前を残し敬意を表することが目的だ。
 電子銘板は、多くの工事従事者名などをQRコード化し、スマートフォンなどで読み取って表示するもの。建設業の担い手確保が大きな課題になる中、完成した土木・建築構造物に工事従事者の名前を残すことで、仕事への誇りややりがいを高めることが、担い手確保につながるとの考えの下、産学官連携建設業人材確保育成協議会(事務局・長崎県建設産業団体連合会)で提案された。
具体的な検討は、2015年度〜16年度に(公財)県建設技術研究センター(ナーク)が「電子銘板研究会」を設置し進めてきた。16年度に、県立総合運動公園の野球広場改修事業で、試行版の電子銘板を設置。ここでは、セラミック製の銘板に@工事従事者名を50音順で表示A工事従事者名のほか、工事概要や施工中の写真など事業の詳細を掲載したホームページを作成し、そのURLのQRコードを表示B工事概要を表示した上で、従事者名を閲覧できるQRコードも併せて表示―の3パターンを作成し、アンケート調査などを進めた。
 吾妻愛野バイパスに設置したのはBのパターン。区間や延長などの概要や位置図とともに、工事に関係した土木、とび・土工、鋼構造物、舗装といった各職種の現場技術者・技能者183人の名前をQRコードで表示できるようにしている。
 実際に設置しているのはバイパスを見渡せる広域農道(雲仙グリーンロード)沿いの県有地。ただ、現状ではアクセスしにくい場所にあるため、舟津公民館に近接するバイパスの橋脚にラミネート加工した紙ベースの銘板を掲示し、多くの人の目につくようにしている。

   百花台公園にもQRコード掲示
 第2次整備工事が完了し12月23日に竣工記念式典が行われた百花台公園にも、整備工事に尽力した工事関係者79人の氏名を表示するQRコードが掲示された。
公園のホームページに工事関係者名を記載したページを新設。公園内の案内板に貼り付けられたラミネート加工のQRコードを読み込むと、そのページにアクセスできる形だ。
ksrogo