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建通新聞社(神奈川)
2018/01/19

【神奈川】林道改良463カ所 県が森林計画策定


 神奈川県は、今年4月から2028年3月末までを期間とする「神奈川地域森林計画書」をまとめた。林道整備では、猿沢支線(小田原市)など6路線を開設(新設)すべきとした他、計画期間中に463カ所で改良を行う内容。また、治山事業については、施行地区を330とし、このうち206を前半5カ年の対象にしている。
 計画では県営林道の整備について、おおむね標高300bから800b以内でのみ開設を行うとした。もっぱら林道活動に利用される「林業振興型林道」とし、その幅員は3b、または4b。丈夫で簡易な規格・構造を積極的に選び、コスト縮減に努めるとしている。
 開設すべきとした林道で、計画期間中に整備する延長は4918b(開設3988b、改築930b)。路線ごとの整備延長は、▽桧山線(南足柄市)開設403b▽宮城野線(箱根町)開設785b▽早川・石橋線(小田原市)改築930b▽平山退ケ沢線(山北町)開設2500b▽猿沢支線(小田原市)開設300b―となっている。早川・石橋線と平山退ケ沢線は市町が、残る路線は県が実施主体。
 計画期間中に改良、または舗装すべき林道では、県営の改良箇所数を417とした。新規舗装延長は1万3798b、舗装打ち換え延長は1万6387bに上る。主な路線として、山北町の玄倉線(改良21カ所、新規舗装延長800b、舗装打ち換え延長2500b)、小田原市や箱根町などにまたがる白銀線(改良18カ所、新規舗装延長7310b)などがある。
 市町村営林道の改良箇所数は合計46カ所。新規舗装延長5832b、舗装打ち換え延長4165bとした。
 保安林整備、崩壊地の復旧、荒廃渓流の計画的整備を内容とする治山事業については、横須賀市北部や道志川(相模原市)、中津川上流(秦野市他)、世附川(山北町)といった区域を対象としている。工種別の内訳は、渓間工42(前半5カ年の計画29)、山腹工109(同74)、森林整備工179(同103)。
 計画ではこの他、目標林型別の整備の在り方を示している。計画期末時点の面積は、単層林1万8056f(現況2万3228f)、巨木林3983f(同1391f)、複層林1540f(同1540f)、混交林7916f(同5336f)、広葉樹林4万4402f(同4万4402f)とした。
 森林計画は、国の定める全国森林計画に即して、森林整備・保全の目標や、森林施業、林道の開設、森林の土地の保全、保安施設などに関する事項を明らかにしたもの。

提供:建通新聞社