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北陸工業新聞社
2018/01/20

【富山】県建設業協会/上期の赤字発生率は12%/工事採算性アンケート結果/年々改善傾向に

 富山県建設業協会は19日、第7回2017年度(上期)発注者別工事採算性に関するアンケート結果をまとめた。
 それによると、上期の調査対象工事169件のうち、12%に当たる21件で赤字が発生し、88%で利益を確保。過去2カ年の赤字発生率は、16年度全体(422件中67件)が14%、15年度全体(548件中91件)が17%であり、年々改善傾向にあることが判明した。
 アンケートは、北陸地方整備局と富山県、県内市町村の発注工事のうち、請負金額2500万円以上(建築は3000万円以上)でかつ、17年4月1日〜9月30日までに完成し、採算が把握できる工事を対象に調査。
 会員企業の県ランク土木、建築A等級の154社を対象とし、114社から回答を得た。回答率74・0%。採算性には本社経費も含む。
 上期の結果を見ると、調査対象に該当する工事を受注した会員企業は71社(169件)。このうち、14社21件で赤字が発生した。発注機関別の赤字内訳は、▽北陸地方整備局(土木)4件(構成比19%)▽県(土木)11件(同52%)▽県(林務)2件(同10%)▽県内市町村(土木)4件(同19%)―。
 赤字工事の主な発生理由では、「変更対応の不適切」が8件で最も多く、「労務費の値上がり」が7件、「発注者の積算漏れ」と「発注者都合の工期延長」が各6件で続いた。
 一方、発注機関別の利益確保率は、北陸地方整備局(土木)が87%、県の土木が86%、県の林務が50%、県内市町村(土木)91%、県の建築および土地改良は100%となっている。

hokuriku